森田直樹さん まぐスぺインタビュー

コンプリメントトレーニング

  • 「コンプリメント(ほめ言葉)」によって不登校を解決!
  • 自分の「良さ」に気付かせ自信に満ち活動的な子どもに!
  • 多くの保護者を指導してきた経験を惜しまず公開!
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Q.有料メルマガ『コンプリメントトレーニング』を始められたきっかけを改めて教えて下さい。

今から6年前に「不登校は1日3分のかかわりで99%解決する(リーブル出版)」を出版しました。当時私はスクールカウンセラーとして不登校を再登校に導くコンプリメントトレーニングの実証研究をしていました。コンプリメントトレーニングは、親の力で不登校から再登校へ導くものです。また、再登校後の子どもの追跡研究も続けていました。追跡研究の結果、このコンプリメントトレーニングが不登校を再登校に導き、その後も子どもが順当な成長を続けることが明らかになりました。10年間の実証研究です。

そこで、多くの親御さんたちにコンプリメントトレーニングを実践いただこうと本にしました。本を読めばコンプリメントトレーニングが親の力でできるだろうと考えていました。10年間の実証研究ですので自信を持って本にしたのです。ところが、このトレーニングを自分でできない方もおいででした。昨年12月に出版した「コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する(小学館)」にも書いてありますように、全国各地から個別に教えてほしいとの連絡を受けるようになりました。コンプリメントを実践したら効果を感じる、ただ自分で続けるには不安があるとのことでした。

それまでは親との面接でトレーニングを進めていましたが、全国各地では面接での支援は難しいのです。そこで、通信教育でトレーニングを始めました。同時に、メルマガも活用して子どもの支援にあたろうと考えました。通信教育を受けなくても、メルマガだけでも支援ができるようにしたかったのです。それがきっかけです。有料メルマガにしたのは、ソーシャルビジネスとして支援しているからです。読者もメルマガに支払う費用以上のものを得る、こちらもシステムを運営できる費用を得ることができる。つまり、ウィンウィンのソーシャルビジネスです。

Q.どのような方に、どのような目的でメルマガを読んでもらいたいとお考えですか。

コンプリメントトレーニングは、様々な分野に応用できます。

通信教育では、身体症状等のコンプリメントトレーニングと子育てトレーニングの二つをしています。コンプリメントトレーニングの実証研究は、現在も続けています。常に改善と工夫をしています。

不登校と考えていたことは、子どもの心の自信の水不足のサインの一つと考えられるようになったのです。つまり、自信の水不足は子どもの順当な成長を妨げている、そのために様々な身体症状が出ていると考えられるのです。詳しくは、新刊「コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する(小学館)」をお読みください。その順当な成長が妨げられた身体症状の一つが不登校と考えられるのです。

コンプリメントで順調な成長へと導けば子どもの持っている力が実現できるのです。つまり、子育てとしてコンプリメントトレーニングのメルマガを読んでいただきたいのです。

Q.森田先生はコンプリメントトレーニングの指導を始められる前、どのようなことをされていたのでしょうか。また、どのような経緯でコンプリメントトレーニングの指導を始められたのでしょうか。

 私は、小学校の教諭・教頭を30年間し、その後短期大学に移りました。短期大学に勤務すると共に幼・小・中・高のスクールカウンセラーをしています。教員時代にもたくさんの不登校の子どもたちがいました。管理職をしていましたので、その子どもたちに関わっているスクールカウンセラー、心療関係の病院のドクターたちの支援方法を見てきました。

私が教諭時代には進んで不登校の子どもの担任をしました。すでにコンプリメントトレーニングの基礎である指導をしていましたので、担任をすると不登校は再登校してきます。この時に、不登校を再登校に導くのは「教育」の力であると実感していたのです。

カウンセラーや心療関係のドクターたちが支援している方法「ゆっくりと休ませ動くのを待ちましょう」では、不登校は再登校しないと考えていました。好きなことをさせますから電子機器への依存もひどくなり、たまたま動いて再登校した子どもたちもいますが、ほとんどは重篤な不登校から働くこともできない「ひきこもり」とつなっているのです。 仮にカウンセラーや心療関係のドクターがしているような支援に効果があるならば、全国で何万人もの不登校の子どもは減っているはずなのです。統計上の数字ですから、隠れている不登校の数を入れると倍の数はいると思います。高校は統計がありません。大学生でもたくさんの不登校がいるのです。

効果のない支援を盲信して何年も続けているのが現状なのです。言い換えると、誰も不登校の子どもを再登校に導く支援方法を見つけていないのですし、研究されていないのです。心理や医療では、疾患による不登校には効果があるでしょうが、不登校を再登校に導く支援方法と言うには無理があるのです。不登校の数が減らないのがその証です。

私はここの実証研究の必要性を感じていました。特に「教育」の視点での研究が必要だと感じていました。そして、この不登校を再登校に導くのは「親の力」です。「子育て」を変えればよいのです。それがコンプリメントトレーニングです。子どもではなく、親の子育ての力を育てるのがコンプリメントトレーニングなのです。自分の子を他人に育ててもらうことはできない、自分の子は親が育てるのです。その子育て力を育てていかないと不登校の問題は解決しないのです。

Q.Amazonのレビューにかなり多くの感謝が綴られていることに驚いたのですが、コンプリメントトレーニングはなぜこれほど多くのケースで有効なのでしょうか。

コンプリメントトレーニングは、簡単だから効果があるのです。親に実践してもらうには、シンプルで簡単な理論でなければなりません。専門用語がないと説明できないような理論は、親には実践できないのです。

コンプリメントトレーニングは、簡単なのです。簡単なことは難しいのです。使う言葉は基本2つです。子どもをよく観察して継続するのです。理論も、「子どもの心に自信の水を溜める、コンプリメントは親の信頼と愛情の2つの言葉。この言葉で心のコップを自信の水で満たす。そうすれば子どもは動く」これだけです。

 理論が先にあるのではなく、教師時代の勘をたくさんの子どもたちへの実証研究で理論をつくりだしたのです。更に、親が自分の子にコンプリメントするのですから、本気でします。他人がするのではないのです。ですから効果は大きいのです。

Q.森田先生からご覧になって、不登校が日常のものとなっている現在の教育現場にはどのような問題があるのでしょうか。

 私が短大に異動を決意したのは、ゆとり教育から学力にシフトした頃です。学力テストも実施され始めました。明らかに学校が変わりました。教師や管理職にも評価がはじまりました。問題のあるクラスを担任すると効果が見られないので評価が悪くなるのです。担任も1年間となりました。2年持つと成果が見られないと評価が悪くなるのです。私が教諭時代は担任を2、3年していました。このくらいの期間担任しないと子どもたちは育たないのです。授業研究にも熱心に取り組みました。管理職から授業をしっかりと鍛えられたのです。

ところが今の学校は楽しくないのです。昔の学校を知っている私は、学校での教師と子どもとの関係が希薄になったと感じます。運動場で子どもと遊んでいる教師の姿も見ません。学校行事も減りました。楽しい学校生活の質の低下です。先生の授業力も落ちました。校長が校内を回り授業の指導ができないのです。管理職に授業の指導力がないのです。これらが相まって薄味の学校になっているように思います。学力在りきですが、そこに子どもはいないのです。学力テストが悪ければ親に指導しなさいと丸投げしているのが現状です。勉強ができなければ教えて学力をつけようとする先生がいない、親に責任転嫁しているのです。そのような学校を見てきました。

 学力にシフトした時、何が学力なのかは議論がありますが、10年後には不登校は増え、子どもの問題行動も増えると思ったものです。不登校や「いじめ」の現状を見ると、まさにそのとおりになっていると思います。

ですから、学校に期待しても不登校は再登校しません。親の力で再登校させないといけないのです。ただ、この親の力が育っていないのです。子育てとは何か、それが分からないのです。子育てとはどのようなことかを親に教え、その力を育てて開けなければならないのです。それが新刊に書いてありますし、それがコンプリメントトレーニングなのです。

Q.突然我が子が「明日から学校に行かない」と言い出した場合、まずどのように働きかけるとよいのでしょうか。

突然登校しないことはありません。必ず前兆があります。それを見つけたら、シャワーのようなコンプリメントをします。子どもの話をよく聞いてあげて「共感」と「そっと見守る」とコンプリメントです。

ただ最近は、我々の研究に理解を示してくれる企業も現れまして、予知するエリアを現在の関東中心から全国エリアに拡大しましょうという話も持ち上がっています。新たなアンテナの設置は、冬は積雪があって大変な場所もあるので、もう少し暖かくなってから始めて、夏ぐらいには態勢が整うのではと思っています。

Q.すでに不登校状態の子を、なるべく傷付けずに学校へ送り出すコツや過去の事例はありますか。

コンプリメントトレーニングは、子どもの「したこと」「できたこと」や子どものよさを気付かせるだけですので、傷つけることなんてありません。これが自信の水となるのです。簡単に言えば「誉めて育てる」と言う感じでしょうか、実際は誉めるのでなく「良さに気付かせる」ことですが。前著と新刊、アマゾン等の拙著のレビューも参考にお読みください。

Q.「不登校を解決する」以前に、「不登校にさせない」ために心がけるべきことは何かありますでしょうか。

コンプリメントを日常会話のようにして、常に子どもの心を自信の水で満たせておけば大丈夫です。「心のコップを育てる」ことを意識して下さい。

しっかりと子どもを観察し、初期の方は子どもの「したこと・できたこと」をたくさん見つけてコンプリメント。1日6個以上が毎日できるようになると、子どものリソースをたくさん見つけて気付かせます。これが子どもを支える柱であり、新刊の子どもを新しく創り出す粘土(新刊三章)となります。初期の「したこと・できたこと」にリソースをプラスしていくのです。 そして、親子の会話で将来の方向付(新刊三章)けをしていきます。これが身体症状・子育てコンプリメントの基礎基本です。初期の「したこと・できたこと」は親子の信頼関係の再構築を目指していきます。トレーニングの日数と共にそれぞれの学年にあった「できたこと・したこと」にしていくのがポイントです。中味・言い方・言う時と場の工夫が大切です。

身体症状のコンプリメントトレーニングでは、この親子の信頼関係の再構築に時間がかかります。早くて20日から30日が平均です。相当長い期間が必要な場合もあります。

子育てトレーニングでは、この親子の信頼関係の再構築は2、3日でできていきます。親を信頼するコンプリメントの反応が出るのです。コンプリメントもしたこと・できたことが具体的で分かりやすのです。ですから、一つ一つのコンプリメントが子どもの心にヒットするのです。

1、2か月の身体症状のコンプリメントトレーニングが2、3日でできるのです。これには驚きます。身体症状のトレーニングをしていると兄弟の方が反応が良いことが多々ありますが、それと同じなのです。子どもの成長にとって親子の信頼関係がいかに大切であるかを実感しました。どちらにしても、身体症状も子育も、同じような変化を続けて順当な成長に戻っていくことが分かってきました。

 コンプリメントは自信の水です。たくさんの水を入れようとしても心のコップが小さければ水は十分に溜まりません。登校すればすぐに水不足になります。溜めてもすぐになくなりますから、登校が続かなかったり、放課後登校になったりします。

このような場合は、コンプリメントもしているのですが、心のコップを育てることがポイントです。トーニングノートの2番の自己決定(子どもに任せたこと)の場を増やさなくてはなりませんこの自己決定を「わからない」と白紙にしている方も多いのですが、せっかくの心のコップを育てる機会つくっていないのと同じです。

子どもに任せてみる、任せたら待つのです。子どもに任せると時間がかかる、なかなか取りかからない、見ていると手出し口出ししたくなる、このようなことを捨てるのです。任せたら時間がかかっても手出し口出ししないことです。任せたら成功しても失敗しても体験になります。この体験が積み重なって経験になるのです。これが心のコップを強く大きく育てるのです。 ストレスこそは、心のコップを育てるチャンスです。うるさいお父さんも心のコップを育てるリソースなのです。学校でも同じなのです。みんなが穏やかなんてあり得ないのです。先生の指導力で穏やかなクラスでも、その先生がいなくなると子どもたちの素の部分がここに出てきます。子ども本来の姿です。このような雑多な中でたくましく成長していかなくてはならないのです。うるさいお父さんも、うるさいおばあさんも、子どもにとっては心の コップを育てるチャンスなのです。コンプリメントと共感と「そっと見守る」ことで子どもを支えれば、上手に対応できるようになるのです。

子どもにまかせることを増やすのです。任せ、試行錯誤させるのです。また、いろいろいな体験をさせます。体調不良で安静にしている時でも、休みの日は、外出もさせて体験を。家事の分担も大切な体験です。電子機器の依存にはさせないことです。

もう一つ、子どもを動かす言葉があります。

  やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず

いろいろと子どもに任せて心のコップを育てるのです。いろいろな体験が心のコップを育てます。「あんたの心のコップが大きくなってきているよ(なるよ)」 と言ってあげるのです。乗り越える、という言葉は具体的でありません。子どもにはイメージできにくいのです。心のコップ、と言えばイメージしやすくなります。

電子機器の禁止は十分な話し合いとチャンスを見てからにしましょう。

Q.子供が不登校の状態で新学期を目前に控えたタイミングで親が今からコンプリメントトレーニングを学ぶとしたらどこからどう始めたら良いでしょうか。

前著と近著をお読みください。毎日のコンプリメントで、ただし本物のコンプリメントで自信の水を溜めることです。親のものの見方、考え方、行動のし方が変わってくると子どもも変わってきます。ただし、コンプリメントで子どもを操作することはできませんし、自信の水は車の燃料です。燃料の入った車がどのような方向に動いていくかは親の価値観によるのです。犯罪に使うかもしれないのです。ですから、近著の三章にも書いてある道徳心や将来への方向付けをしていかなくてはならないのです。

Q.最後に読者の方、あるいは購読を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。

子育てとはどのようなことかを学ぶことができます。すでに、コンプリメントトレーニングを誕生時から受けている子もいますし、コンプリメントトレーニングで不登校から再登校を果たし社会で活躍している子どももいます。この子たちをコンプリメントキッズと呼んでいます。近い将来コンプリメントキッズがリンクする日が来るでしよう。政治ではなかなか変わらない社会ですが、コンプリメントキッズが「人様のために役立つ人となる」ことでリンクしていくと社会はかわっていくのです。コンプリメントで育てれば、子育てにコンプリメントを使う親になります。

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キッズカウンセリング寺子屋教室代表 森田直樹さんプロフィール

昭和27年生まれ。学校教育と臨床心理の修士号を持つ。公立小学校から短大准教授を経て、現在もスクールカウンセラーとして活動。ベストセラー『不登校は1日3分の働きかけで99%解決する(リーブル出版)』、『コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する: 子どもの心を育て自信の水で満たす、愛情と承認の言葉がけ(小学館)』には多くの感動レビューが寄せられている。

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