家庭教育アドバイス・・・「おかげさまの心」
「命の大切さを教える」とはつまり「命を大切だと思う心を育てる」ということ。
言葉でどんなに何度も「命は大切だ」と繰り返しても、本人が心から「大切にしたい」と感じなければ意味がありません。
そのためには、まず自分自身の存在を大切に思うことからスタートです。
自分から10代前(およそ250年から300年前)に遡ると、ご先祖様は1024人。
このうち誰か一人でも欠けたら今の自分はいません。ですから今の自分という存在はとても奇跡的なのです。
自分が生きているのは、こうしたご先祖様をはじめとしたいろいろな人の支えや積み重ねがあるおかげです。
人は自力で生きている、と思うのは錯覚です。太陽、地球、自然の恵みを受け、他人様のお陰で生き、生かされているのです。
それを実感すると「お陰様で」という他人様への感謝の心に繋がります。
感謝の心を持つということはすなわち、人はもちろん動植物の命も尊重できるようになること、
また相互依存関係の中で生かされ、生きていることを自覚することです。
この自覚が、思いやりや優しさ、そして命を大切だと思う心を育てるのです。
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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き、毎週月曜、木曜の二回に亘って配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。
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