新規参入で怪しい製品も…「Windows10 Mobile」炎上の懸念

ishikawa
 

鳴り物入りで発表されたWindows 10 Mobile。多数の新規メーカーの参入が見込まれますが、『石川温の「スマホ業界新聞」』では、メディアとしてそれらをどこまで紹介すべきかという石川さんの悩みが記されています。

Windows 10 Mobile開発表明メーカーが続々と登場

最近、悩んでいることを、正直に書いてみたい。

先日、日本マイクロソフトが「Windows 10 Partner Device Media Briefing」を開催。「Windows10の第2章が始まる」として、これから続々とWindows10搭載デバイスが発売されるとアナウンスされた。

そのなかで、Windows10 Mobileも従来の3メーカー(Acer、フリーテル、マウスコンピュータ)に加え、トリニティ、VAIO、サードウェーブの3メーカーが新たに開発表明を行った。おそらく、今後も続々と参入メーカーが現れることだろう。

そこで、メディアの立場として悩ましいのが、「新規参入メーカーをどこまで扱うか」という点だ。

昨今の格安スマホ、SIMフリーブームで、国内外から様々なメーカーがSIMフリースマホ市場に参入している。通信サービスと端末販売が分離され、日本のユーザーも多様な端末の中から、自分の好みに合わせたデバイス選べるのはとても幸せなことだ。

しかし、これだけ多様なデバイスが店頭に並ぶとなると、怪しい製品も混じることになる。「バッテリーは問題ないか」とか「きちんとキャリアの電波につながるか」とか「そもそも壊れないか」など、スマホの品質を自分の目で確かめる必要が出てきたのだ。

キャリアの商品を買っていれば、キャリアがメーカーに対して、品質を求めることもあり、あまりハズレを引くことはない。キャリア商品でも発熱したり、操作がもっさりするなど「イマイチ」な製品が混じることがあるが、比較的、安定した製品を手に入れることができるし、修理交換にもショップ対応してもらえる。

万が一、失敗作を手にしてしまっても、2年後には、安価機種変更できるキャンペーンが用意されていたりする(先日、ドコモショップでArrowsユーザー向けだけの機種変更キャンペーンを展開していた。おそらく、何らかの反省があったのだろう)。

その点、SIMフリー端末は自己責任で端末を買わなくてはならない。しかも、ここ最近は、メーカーとして実績のなかった会社が突然現れ、話題を作り、端末が売れていくという時代になりつつある。

ある程度、スマホに対する知識があり、失敗作を掴んでも「メイン機種でもないし、買い換えればいいや」と寛大な心を持ってくれている人なら良い。

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