【書評】「ストレスは悪い」と考えた人ほど死亡リスクは高まる

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今回の3分間書評は、メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さんが猛烈プッシュする一冊です。「ストレスのない社会を」など、ストレスは現代社会において敵とされています。しかし、そのストレスはとても有益なものかもしれない、という目からウロコの内容です。

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スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル・著 大和書房

こんにちは、土井英司です。

昔、医療に携わる方に、ストレスがいかに体に悪影響を与えるか、こんこんと説かれたことがありました。

最近は、職場においても、子育てにおいても、いかにストレスを与えずのびのび育てるか、みたいなことが話題になっています。

ただ、ここで考えなくてはならないのは、ストレスを与えずのびのび育てた結果、人はよくなったのか? 成果は出るようになったのか? 社会はよくなったのか? ということではないでしょうか。

アマゾンでバイヤーをやっていたときからかれこれ15年、はやりの子育て本をたくさん読んできましたが、そのほとんどは結果に基づく主張ではなく、単なる流行に根ざしたものでした。

今では過ちだったと大筋認められている「ゆとり教育」もそうですが、われわれは子どもの未来を「単なる流行」や「口当たりの良い言葉」にゆだねてはいけない。

そこで読んでおきたいのが、本日の一冊『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』です。

賢明な読者ならすでにお気づきのように、本書は、あの60万部ベストセラー『スタンフォードの自分を変える教室』の著者、ケリー・マクゴニガルさんによる待望の新刊。

スタンフォード大学生涯教育プログラムの講座「ストレスの新しい科学」に基づいて編集された、じつに読み応えのある一冊です。

<「ストレスは健康に悪い」と思うと死亡リスクが高まる>

<妊娠中のストレスは胎児にプラスになることも>

<ストレスは人を利他的にする>

<ストレスの欠如は人を不幸にする>

など、気になる見出しがたくさん並んでおり、読めば読んだで目からウロコの内容がびっしり詰まっています。

伝えたいことは山ほどあるのですが、まずはその内容のエッセンス、見ていきましょう。

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