東大タレント・木村美紀が教える、「東大推薦枠」の実態

 

実はコレ、東京大学推薦入試選考結果です。今年から初めて導入されるということで、世間からも大きな注目を浴びてきました。

この選考結果を客観的に伝えた新聞の記事を紹介します。

*読売新聞(12月1日)より以下引用

東大初の推薦入試、149人が1次選考通過

東京大学は1日、2016年度入試で初めて実施する推薦入試の1次選考合格者数を公表した。

全10学部の募集枠計100人程度に173人が出願し、このうち149人が書類による1次選考を通過した。医学部医学科は出願者の半数近い4人、理、教養、教育、工の各学部では3~8人が不合格となった。

一方、法、経済、文、農、薬の各学部と医学部健康総合科学科では、出願者全員が1次選考を通過した。

1次選考合格者は今月19、20日に各学部で行う面接などを受け、来年1月16、17日の大学入試センター試験を受験する。

最終的な合格者は2月10日に発表される」

いかがでしょうか。

まだ面接やセンター試験による選考があるので、最終的な合格者はどうなるか分かりませんが、とても興味深いニュースではないかと思いました。

「意外と通るんだ!」
「人数がそもそも少ないから厳しいな~」
「これはチャンスかも」

感じ方は人それぞれ千差万別でしょう。

まず私が驚いたのは、出願数の少なさです。それには、出願条件が影響しています。

東大の推薦入試に出願できる条件として、以下があります。

・高校の学校長が推薦できるだけの資質を兼ね備えていること
・一つの高校から推薦できる人数は、男女各1人
共学校は、推薦できる人数は、2人(男女1名ずつ)
男子校や女子校は、推薦できる人数は、1人だけ

まず実力がないと推薦してもらえません。それも数学オリンピックで入賞するなどの高いレベルが求められる。

そういう優れた生徒は、有名進学校にかたまる場合もありますが、どんな学校でも男女1人ずつしか推薦できません

例えば、開成、灘、筑駒、桜蔭などの有名進学校は、東大合格数も毎年多く、実力者がひしめきあっているので、各校1名だけとなると、競争率が高くなり厳しい状況になります。

逆に、大学進学者が多くない高校などがあれば、学校の中でのライバルが少ないために、推薦される確率は上がるかもしれません。

大学側としては、一つの高校にかたよることなく、まんべんなく受け入れ体制を整えることによって、多様化をはかるという狙いもあるのでしょうか。

東大の推薦入試の定員は、全学部合わせて100人。一般入試も含めて約3000人が合格することを考えると、割合としては、30分の1くらいのものではあります。

でも、一般入試では1点のラインに大勢がひしめきあって、1点の差で合否を分けるという厳しい戦いが待ち構えているのに比べ、推薦入試ではゆっくり時間をかけて合格できるなら、精神的負担も減ってありがたい道だという考え方もあります。

推薦入試の情報を知っておくことは、損にはならないでしょう。

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