そして、入社後の対応も重要です。まずは、それぞれの作業に意味があることを本人たちに話すことです。
例えば、会議室のセッティングにしても段取りや気遣いが求められることもあるでしょう。そしてそれは、今後のあらゆる仕事においても必要とされるはずです。それを本人たちにしっかりと教えるのです。
あとは、その作業後に必ずフィードバックをすることです。
「手際良くセッティングできていたね」
「あれは事前にできてるともっと良かったよ」
どんなに単純作業であっても、仕事であれば何かしらフィードバックすることはあるはずです。この、
「作業に意味を持たせる」
「作業後にフィードバックする」
の2つを行うだけでも、新入社員のその仕事に対する意識はガラッと変わります。
ただ、中にはどうしても意味を持たせるのが難しい作業もあるかも知れません。その場合は、マナーとして教えることも必要でしょう。例えば、「新人の掃除」というのもそうです。
以前にネットの掲示板で「新入社員に掃除をさせる意味がわからない。それで、仕事のスキルが伸びるのか」という書き込みを見たことがあります。確かに私も掃除で仕事のスキルが伸びるとは思いませんが、「年長者に対するマナー(気遣い)」という意味では、仕事にも通じるものがあるのではないでしょうか。それを教えることも、大切な教育になるでしょう。
手間がかかることではありますが、社員の定着にはかかせないことでもあります。
いよいよ3ヶ月後には新入社員が入社してきます。今のうちからご準備を。
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