うちの子ダメな子?と思う前に。不安定な4月、子供との正しい接し方

 

逆に、こうした変化がまったく出てこない子は、もしかすると「しっかりしなきゃ」と「頑張りすぎ」ているかも、と心配してあげたいところ。その時は、子どもが気を緩められるよう、ちょっと呼び水を差してあげてもよいでしょう。

「よく頑張っているね」
「でも、ときどきは大変に思ったり、嫌なことがあったりもするよね」
「パパもね、1年生のころ、毎日『忘れ物をしないように!』って準備するのがとても大変だなぁって思っていたんだ」
「それに、クラスに意地悪な子がいて、なんとなく学校に行くのが気が重い日もあったなぁ」
「ケイスケも、何か困ったことがあったら、いつでも言っていいからね」

我が家でも、昨年、下の娘が小学校に入学した時に似たような状況がありました。入学式の翌日、今年度最初のバレエ教室があったのですが、午後になると布団部屋でゴロゴロ・ウダウダしながら半ベソ状態で訴えてきたのです。「バレエ辞めたい」と。

それまで娘はバレエをとても楽しんでいて、レッスンのない日も家の鏡の前で踊ったりしていたので、正直これは私にも意外でした。私の頭の中は大慌てで「甘い物食べすぎたかな?」「寝不足だったっけ?」などグルグル考えましたが、すぐに「これは入学疲れだな!と気付いたので

「おお、そうか、辞めたいんだね。いいよ」
「また気が向いたら、その時やればいいさ」

と返してあげました。バレエ教室には「気疲れして休みたがっているので、しばらくお休みします」とこっそり連絡しました(結局、このまま辞めることになりました。少し残念な気持ちもありますが、まあ彼女の人生なので、それはそれでよいと思っています)。

幸い、学校には元気に通っていました。時には嫌なこと(クラスメートがほかの子に意地悪するのを目撃する、など)もあったようですが、そのことを家でダラダラ話してくれていたので、きっと大丈夫。きっとあのときは、学校に慣れることに全パワーを向けていたのだな、と理解しています。

子どもが大変な思いをしているときこそ、家が、親が、安心できる場所となって子どもを支えてあげたい。皆さんにも共感いただけたらうれしいです。

image by: Shutterstock

 

 『子どもが育つ「父親術」
子供がグングン伸びて、親のストレスも激減~そんな状態を実現するために、毎日使える具体的なノウハウを提供する無料メルマガです。読者からも「駄々コネが減った」「言わなくても自分の準備をするようになった」などの成果が出ています。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • うちの子ダメな子?と思う前に。不安定な4月、子供との正しい接し方
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け