こういう話をする時間が取れないとか、面と向かって話すのも照れくさいなどという場合は、ネットの情報をプリントアウトしてあげるのもいいでしょう。あるいは、直接子どものスマホに送ってあげたりするのもいいでしょう。今の子どもたちは、スマホに送られてくるとつい読みたくなるという習性がありますので、けっこう読んでくれるのではないでしょうか。
こういった啓発によって、子どもが心から納得すれば、自分で気を付けるようになります。その納得度が高ければ高いほど実行に結びつきます。
そのためにも、日頃から子どもを否定的に叱ることはやめましょう。そして、日頃から子どもの話を共感的に聞き、親子関係をよくしておいてください。
親子関係をよくしておくことは本当に大切です。親子関係がよければ、親が「あなたのことが心配なんだよ。こういう食べ物には気を付けて」と伝えたとき、子どもも「親を心配させてはいけない」という気持ちになって素直に聞こうとしてくれます。
最後にひとつ付け加えます。
思春期の子どもたちはいろいろなストレスを抱えていて、食べることでストレス解消をはかっているという面もあります。ですから、ストレスを軽くしてあげることが必要です。家に帰ってからも親にガミガミ叱られているとよけいにストレスがたまります。家ではリラックスしてのんびりできるようにしてあげてください。
初出『やくしん』2015年11月号(佼成出版社)
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