タイにある「日本村モール」が大盛況。なぜ今、日本にハマるのか?

2016.07.13
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みなさんはタイに行かれたことがありますか? 現地の何とも言えないオリエンタルな雰囲気と同時にどこか懐かしさを感じたり、日本とは違う食事や衛生事情に多少ドキドキしながらも、滞在を楽しんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。今、そんなタイで日本が大ブームなのだとか。なぜ今、何がタイの人たちにウケているのでしょうか。

居酒屋からファッションブランドまで、タイで巻き起こった日本ブーム

タイといえば、食べ物や気候など、同じアジア圏ながらも日本とは違ったエキゾチックでオリエンタルな雰囲気がその魅力として知られていますが、ここ数年、日本でもおなじみの「つぼ八」などの居酒屋をはじめ、多くの日系飲食店がタイ国内に出店を果たし、「日本村」と銘打った大型ショッピングモールが賑わいを見せているそうです。

Nihonmura mallの中

image by: Nihonmura mall 

日本村のサマーフェスティバルの様子

image by: Nihonmura mall 

JRO(日本食レストラン海外普及推進機構)が発表した「タイにおける日本食市場動向調査結果2015」によると、「タイの日本食レストランは相変わらず堅調。店舗数は対前年比11.5%増加、舗数は2300店舗を超える」とのことで、確実に増加傾向にあるようです。

バンコク市内にある「焼き鳥・居酒屋」にいたっては、225店舗にものぼります。

また、ファッションの分野においても、メタリックな三角形のピースを組み合わせてできた日本発のバッグ・ブランドBAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイ ミヤケ)がおしゃれアイテムとして現地の女性に大人気だったりと、まさに日本ブーム現象が起こっている様子です。

ビザの改正によって「近い国」となった日本

2013年にタイ人の日本への渡航にビザが不要になったことは、ご存知の方もいらっしゃるかも知れません。

これまではどちらかというと私たち日本人が物価の安いタイに旅行に行く、というイメージが強かったと思いますが、最近では都内でもタイからの旅行者を多く見かけるようになりました。

日本政府観光局(JNTO)によると、2015年度のタイからの訪日者数はなんと79万6700人にも及び、前年の65万7,570人から、21%以上も増加しました。

Mail Onlineによると、これまで10回以上日本を訪れたというAunyawee Sahachalermphatさんは、日本の魅力について、「私は日本が大好き。彼らの振る舞いにはすべて心がこもっているの」と語っています。

日本発のファッションブランド、「コムデギャルソン」の愛用者でもある彼女は、幼い頃には日本のアニメ「ドラえもん」や「セーラームーン」などを観て、昔から日本の文化に慣れ親しんできたそうです。

「日本製のものは何でも品質を信頼できるし、礼儀正しく思いやりのある日本のマナーは素晴らしい」とのこと。

日本にとってもタイは有益な市場であり、トヨタやホンダ、キヤノンをはじめとし、現在では4,500以上もの日本企業が輸出業のハブとしてタイに拠点を置いています。

本来、アジア圏内の国同士が密接にかかわり合い、相互に利益を生むというのは、それぞれの歴史的および政治的背景、そして領土の問題によって実現が難しいなかで、この両国の結びつきはレアケースと言えます。

その理由の一つとして、仏教の影響を受けた日本とタイの文化と、それによって培われた国民性についての類似点が考えられます。

タイのチュラーロンコーン大学の学生Kavi Chongkittavorn氏は「多くのタイ人は、日本の治安の良さと、不当にお金を要求されたりしない信頼性が好きなのだ」と語ります。

同じように、日本の企業が多くタイに進出しているのは、現地の治安やタイの人たちの人間性に対する安心感や信頼性が影響しているのではないでしょうか。

おそらく、近年のタイでの「日本」ブームは、突然巻き起こったものではなく、先述したような日本企業の進出やアニメなどのサブカルチャー等を通して古くから親しみは抱いていたものの、実際に訪れるには遠い異国として存在していたのかもしれません。

それが現在ではビザなしでの渡航が可能になり、また、SNSなどを通して以前よりも日本の情報が手に入りやすくなったため、日本をより身近に感じることができ、気軽に日本を訪れるようになったのでしょう。

これはバンコクにある「日本村モール」に出店している「つぼ八」。メニューの文字を見なければ日本と区別がつきません。

こちらはタイの居酒屋さん。結構にぎわっていますね。

BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ バオ イッセイ ミヤケ)のバッグ。何となくタイの女性が好きそうなデザイン?

タイ国内に21店舗を展開している丸亀製麺

 

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MaidreaminThailandさん(@maidreaminthai)が投稿した写真 –

日本発祥のメイドカフェもタイに!

タイのお茶「Oishi」は日本語の「美味しい」からネーミング

日本食やファッションブランド、アニメなど、タイ国内で日本の文化に触れ、日本という国に興味を抱いて、実際に「本場」を味わうために日本を訪れるというのは、日本人としてとても嬉しいですよね。

ですが、日本国内では観光地に英語や中国語の表記はあってもタイ語の表記がない、Wi-Fiのつながるエリアが限られている等、まだまだ受け入れ態勢に関して取り組むべき課題が多々あります。

せっかく日本に興味関心を抱いて来日してくれる海外の方に向けて、私たちも受け入れ態勢の環境を整備することで、感謝の気持ちを表することができるのではないでしょうか。

Image by: Japan Expo Thailand

Source by: Mail OnlineLIFEMAG , JNTO

文/貞賀 三奈美

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