独走セブンイレブン、もたつくローソン、どうして差がついたのか?

 

「ローソンストア100」の失敗

ローソンはスリーエフと資本業務提携を行い、スリーエフの一部店舗を新ブランドの「ローソン・スリーエフ」へ転換し、国内での店舗網の強化を図ろうとしています。一方で、「ローソンストア100」や「ローソンマート」の店舗網を大幅に縮小する事業再生計画を推し進めています。ローソンストア100は、16年2月期だけでも345店(「ローソン」への転換含む)を閉店しています。消費者から支持が得られませんでした

ローソンストア100は、税込み108円の均一価格となる「バリューライン」と呼ばれるプライベートブランド商品(PB商品)を中心とする品揃えを展開しています。そのローソンストア100が消費者から支持を得られなかった理由は幾つか考えられますが、一番の理由は商品における付加価値の欠如にあります。確かに108円という価格の安さと分かりやすさは魅力的でしたが、価格以外に訴求できるポイントがなかったことが大きいといえるでしょう。

消費者起点の「セブンプレミアム」が好調

それに対してセブンは、「セブンプレミアム」というPB商品が大きな収益力を誇っています。価格ではなく、商品の付加価値に焦点を当てていることがバリューラインとは大きく異なります。

セブンプレミアムの商品開発では消費者の意見を積極的に取り入れています。09年7月に、消費者参加型のセブンプレミアム商品開発コミュニティ「プレミアムライフ向上委員会」を発足させました。会員登録した消費者の声を商品開発に活かし、消費者が望んでいる付加価値の高いPB商品を提供することができています。16年2月期における「セブンプレミアム」の売上高は1兆10億円前年同期比22.8%増)にもなっています。

ファミマはユニーグループ・ホールディングスと経営統合を行うことで、ユニー傘下の「サークルK」と「サンクス」を順次「ファミリーマートに変更していく予定です。国内での店舗網をさらに強化していきます。

ローソンの国内展開はセブンとファミマに比べて苦戦を強いられています。収益力の強化が課題といえるでしょう。一方で、海外市場は国内と比べて大きな成長の余地があるといえます。現状、ローソンは海外でもセブンとファミマと比べて出店が出遅れています。しかし、国内のコンビニ市場は飽和しているのに対して、海外市場は開拓の余地が十分にあります。ローソンが活路を見出すにための十分な市場が存在するといえるでしょう。

ローソンが2020年までに海外で5,000店を達成できるのか、注目したいところです。

image by: TungCheung / Shutterstock.com

 

店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業
著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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