面接で「採用」オーラを出しつつ断った会社は、裁判で勝てるのか?

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「今度、飲みに行きましょうよ!」と口では言っても実際に行くつもりはない、社会人ならよくある社交辞令の典型ですが、人生を決める「採用」の場面でもこれは通じるのでしょうか? 無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、採用しそうな雰囲気を出しながら、直前で採用を見送った企業と転職者の裁判例を挙げて、企業として採用を行うときの注意すべき点について解説しています。

「採用前」に会社はどこまで責任を負うべきか

「今度飲みに行きましょう」

おそらく、誰もが聞いたことも、言ったこともあるであろう有名な「社交辞令」です。ただ、言った相手が本気で「誘ってもらった」と感じていたらどうでしょうか? 実際に飲みに誘わないのは失礼になることもあるでしょう。さらにそれが仕事が絡む場合はなおさらです。

「(仕事を)ぜひお願いしようと思っている」などと安易に言ってしまうと場合によってはトラブルにもなりかねません(法律的にどれほどのトラブルになるかはその状況にもよりますが)。これは採用についても同じことが言えます。

これについて裁判があります。ある菓子製造販売の会社で、ある人を社員として採用しようと面接を行っていました。雇用条件も伝え、ほぼ「採用」という段階でその人に対するいろいろな事情が発覚し最終的には入社を断ったのです。そこで、その断られた人が「納得がいかない!」として会社を訴えたのです。

では、その裁判の結果はどうなったでしょうか?

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