どうして、このようにいじめを認めたがらないのでしょうか? 原発いじめの横浜市教育委員長も、同級生との間の金銭授受に関して、第三者委員会の結論に基づいて、いじめと認定していなかったものが、世の中の多くの批判にさらされて、ようやく認めたものです。
そもそもいじめとは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」であり、学校や第三者委員会が認めるようなものではなく、被害生徒がいじめられたと感じた段階で、いじめなのです。なぜなら、苦痛を感じるのは、学校でもなく第三者委員会でもなく、被害生徒本人だからです。
いじめ問題は、早期発見早期解決がなにより大切です。学校がいち早く、いじめの事実を認め、それに対応していくことが大事なのです。しかし、そのスタート地点で、学校がいじめを認めないことで、多くの被害生徒が苦しい毎日を送っています。
学校が認めない、教育委員会も認めない、第三者委員会も認めないという事実が、至る所で起きていることに文部科学省も目を向けて、いじめ認定に関する施策を立ててもらいたいところです。
私達も、シンポジウムなどの活動を通して、文部科学省に提言していきたいと思います。皆様のご協力をお願いいたします。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
事務長 丸山秀和
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