常識を疑え。人口減少時代の「持ち家貧乏」と不動産投資の甘い罠

 

【パートナー選びの鍵は「出口戦略」】

俣野:それではここから、不動産投資を行うための具体的な方法をお聞きしていきたいと思います。まず、一番大事なパートナー選びのコツからお教えいただけますか?良い業者も悪い業者も、どちらも顧客の利益になることを話すので、多くの人はどれが本当なのかが見極められません。専門家から見て「こういうのはNG」とかありますか?

大山出口戦略を明確にできない業者はやめたほうがいいですね。出口戦略とは、不動産投資で言うなら「物件を売却して、最終的にどれくらい利益が出せるのか?」ということです。計画をきちんと提示できた上で、それに対してどこまで効力があるものを約束できるかどうか、だと思います。

俣野:出口戦略とその根拠が明確かどうか、ということですね?読者の方の中には、おそらく出口戦略と言ってもわからない方が多いと思います。そういう人でも「この会社は、きちんと出口戦略を描いているな」とわかる方法はあるのでしょうか?

大山:手っとり早い方法は、業者に対して「物件を5~7年で売却することも検討しています。御社でお願いした場合は、どのような手段をお持ちでしょうか?」と聞いてみることです。そこでこちらが納得できる答えや資料などを提示できるようであれば、割と信用できる業者なのではないでしょうか。私の経験から言うと、創業5年未満のところは、あまりオススメしません。

俣野:自分でしっかり確認し、選ぶことが大切、ということですね。

大山:それから、自分たちが販売する物件に対して、どれだけ責任が取れる体制を構築しているか、というのも大きなポイントになります。これがマイホームだと、買った後は基本的に自分で住むだけですが、賃貸で回すとなった場合、万一「物件を売るだけの会社」から買ってしまうと後が大変です。投資用物件は買った後の対応のほうが大事ですから。

賃貸業者と契約する際なども、リフォームやリノベーションができる体制のある業者なのかどうかを必ず事前にチェックするようにしてください。業者からしてみれば、物件の価値が落ちた時に、リノベーションをしても入居者が付くかどうかがわからないし、自分たちがやっていない限り、親切に教えてくれるワケではありません。「物件を買ったり、賃貸を委託していれば、契約後も親身になって対応してくれるだろう」と単純に思わないことです。

後々のことまで考えて最初に業者を選んでおかないと、問題が起こった時にいちいち自分で業者を探さないといけない羽目になりますから注意が必要です。

俣野:トータルサポートができるかどうかが、業者を選ぶ際のポイントの1つということですね。

「長期保有で得をする」は間違い?業者が言わない不動産投資の成功法則

大山:投資家の方には、「物件を5~7年で売却することも検討している」と不動産会社に言うだけでなく、ぜひそれを実際に行っていただきたいと思っています。要は「不動産を持ち続けるというイメージを捨てて欲しい」のです――

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