引き込まれる熱い話とただの暑苦しい話。違いはいったいどこに?

 

とまぁ、こうした熱い社長さんは、これまでにたくさんお会いしてきました。総じていえることは、とにかく話しをすることが大好きなようです。熱く語るのが大好きなんですね。

そして、語る機会が多いから、段々とトーク力も知らず知らずに上がっていくので、聴いている側も、こうした人のお話を聴くとツイツイひきこまれて行きます。「おかわり」を欲しくなってくるような感覚で、時間が経つのもあっという間です。

一方、熱く語ってくれるのはいいけれど、聴いていて話のつまらないという人もいます。聴いているうちにそのトーンが心地よくなり眠たくなってきたり、時間が経つのが遅く感じられたり…。こういう人は、同じ熱く語るにしても、自分のことや自社の商品サービスの良さについて「これでもか」ってくらいにたたみかけてきます。聴いている方は「もういいよ。おなかいっぱいです」という感覚。

えっ、待てよ? それだったら、冒頭の社長は、まさにそうじゃないの? と思われるかも知れませんが、社長の場合は、全て私の目線で話してくれました。つまり、社長の言いたいことではなく、私が聴きたいこと疑問に対することに基づいて語ってくれたのです。

ということで、相手を引き込むためのトーク術を学べた、などということではなく、「自然と相手が引き込まれていく熱いトークとはどういうものか?」ということが、とても勉強になった経験でした。

興味を持たせて、誘導していくためのトーク術や相手を説き伏せるトーク術なんてものもありますが、そんなものでは、数年経っても相手の印象に残るトーク力は身につかないのではないでしょうか。

数年経っても、強く相手の印象に残るくらいのトーク力を身に付けるには、相手にとって重要なことや必要なことを察知し、そのことに対して自分が出来ることを語ること。それ以上でも以下でもありません。シンプルに熱く語ることで、相手は自然にトークに引き込まれていくのです。

いまいち自分のプレゼンに自信が持てないなぁ~という方、なかなかお客さんに良さがわかってもらえないなぁ~という方、シンプルに考えてみてはいかがでしょう?

■今日のまとめ

『相手にとって重要で必要なことに対して出来ることを語る。』

  • お客さんにとって重要で必要な情報とはどのようなものか? 考えまとめる。
  • まとめたことを話して伝えるときに注意しなければならないことを列挙する。
  • 上記2点を守り、今日から実践する。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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