子どもの頃に食べた「ボーロ」、実は明治生まれの京菓子だった

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どこか懐かしい食べ物を愛情込めて紹介する無料メルマガ『郷愁の食物誌』。今回は、英字ビスケット、動物ビスケット(動物ヨーチ)、卵ボーロ(エイセイボーロ)…など、メルマガ著者のUNCLE TELLさんが子供の頃にお腹を満たしたという懐かしいお菓子を紹介しています。乳幼児の頃に親しんだ「ボーロ」、実は日本の京都発祥の「京菓子」だって知っていましたか?

郷愁のおやつたち・英字ビスケットと動物ビスケット、エイセイボーロ

こどもの頃は遊び回ることもあるが、とにかくお腹がすいた。この食事どきまでの空腹を満たすのがおやつだ。ビスケットはまずお腹がいっぱいになることが最優先のおやつだったかもしれない。

安くて、量があって、まあうまいの三つがそろったものにアルファベットを型どった「ABCビスケット」「英字ビスケット」があった。この名を聞いて懐かしいと思う人も多かろう。メーカーのことまで覚えていないが、ネットで検索したら、当時から続いているものかわからないが今も売ってはいそうだ。

動物ビスケット」というのもあった。ゾウやカバ、キリンやライオンという動物の型をしたビスケットの表面にピンクやグリーン、黄色やチョコレート色の甘い粉砂糖ベースのペーストが塗ってあり、その甘さは「英字ビスケット」とは格段の差があった。その分、英字ビスケットよりだいぶ高級感があった。もっとも英字ビスケットにもペーストを塗ったものもあったが。このビスケットのペーストの味を感覚的に覚えているが、今思うと、人工甘味料的甘さではなかったかと…。

エイセイボーロ、ちょっとすごいネーミングである。なめこの頭くらいの小さくて丸いたまご色のお菓子。スカスカッと、たよりなげに口の中ですぐ溶ける。いかにも幼児向けで「乳ボーロ」「ベビーボーロ」とも呼ばれていたとも。ネットで見たら、この菓子、私のこどもの頃に類似品が出ていたかは知らないが、明治26年創業、京都西村衛生ボーロ本舗という会社の製品。りっぱな京菓子の一つのようである。

せっかくだから西村衛生ボーロ本舗のホームページに載っている一節を紹介しよう。

お口の中に、ふんわり広がる懐かしい風味…西村のエイセイボーロはいまも昔も変わらない素朴な味で人気のロングセラー商品です。

百余年の伝統をたいせつに守りながら、野菜ボーロなど新しい時代の感覚を取り入れた商品開発にも積極的に取り組んでいます。

小さなお子さまのおやつにはもちろん、ご家庭のお茶菓子として、ご家族皆さまで楽しんで頂ける京焼菓子の定番です。

image by: Shutterstock

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団塊の世代以上には懐かしい郷愁の食べものたちをこよなく愛おしむエッセイです。それは祭りや縁日のアセチレン灯の下で食べた綿飴・イカ焼き・ラムネ、学校給食や帰りの駄菓子屋で食べたクジ菓子などなど。

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【著者】 UNCLE TELL 【発行周期】 月刊

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