「学校へ行きたくない」という子どもは何をわかってほしいのか?

 

◆家庭教育アドバイス……「同感せずに共感を!」

「どうして?」「行かなきゃだめよ」「行かなくていいよ」など親の判断を伝えるのではなく、まず子どもの心に耳を傾けて「そう、行かないのね」と答えましょう。この共感が、信頼関係の第一歩です。

「同感」は、自分の価値観を優先するので、子どもの言動に納得できれば頷き、そうでなければ自己主張します。これでは、子どもにとってただのお説教に聞こえてしまいます。

親として言いたいこと、例えば「行かなくちゃ」、「行かなくていいわ」といった判断は子どもに必要ありません。子どもは、自分の気持ちを分かってほしいのです。

もしかしたら親から共感してもらったことで子どもは安心し、「行かない」と決めたのに、「やっぱり行こう」と思い直すかもしれません。

共感され「自分の気持ちをわかってくれる」と言う安心感が、子どもに力を与えます。その力は、「前向きな行動へ変えさせる力」です。

image by:Shutterstock

 

子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き、毎週月曜、木曜の二回に亘って配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。
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