微妙にニュアンスが違う。discussにaboutを使ってはいけないワケ

 

2)discussにaboutがNGな理由。

Q: 「いつも楽しく拝読させていただいております!前置詞がどうもイメージつかめずに苦戦しているのですが、例えば以下の文で、”The solution to the problem was obvious to eveyone.”私が作文したら、きっとabout problem と、すると思うのですが、ニュアンスの違いがあるのでしょうか? また、場合によりabout でもOKなのでしょうか? ご教示よろしくお願いいたします」

 

A. 解決は「向かう」ために存在するものなので「to」を使います!

まずは「to」と「about」のイメージを知ってみましょう

toのイメージ

★toを理解するためのキーワード
・向かう
・右方向の矢印(→)
・対象物、到達点まで届く、接触

aboutのイメージ

★aboutを理解するためのキーワード
・周辺、まわり
・ぐるぐる、取り巻き

これを知った上で

The solution to the problem was obvious to everyone.(その問題の解決策は皆にとって明らかだった。)

の文をもう一度見つめてみましょう!

Q.「the problem(その問題)」の「The solution(解決策)」としたい時、つなぎとなる前置詞はなぜaboutではなく「to」でなければいけないのか。

A. それは、the solution(解決、解決策)が周りを取り巻く、ぼんやり、ザックリしたものではなく、確実に【向かっていく】ために存在しているためです。

solution to the problemにすると、solution→ the problem。

真っ直ぐ向かって行きますが、solution about the problemとしてしまうと、solutuionがthe problemの周りをぐるぐる周って取り巻いているだけでズバリ!な感じで解決させることはできないんですね。

余談ではありますが、discussにaboutがつかないのも、discuss(=議論、討論)という、テーマが明確に決まって行われるものに対してaboutがもつ“ぼんやりさ”が似合わないから。と覚えると、とても納得ができます。

でも、

I want to talk about this.(私、これについて話したいの。)

「talk」の時はaboutが使われますし、aboutが似合います。

これは「talk(話す)」という単語にaboutのぼんやりさがぴったり合っているから、なんですね。丸暗記というよりは、「あれ、これはなんでこうなってるんだろう・・・?」という視点で前後の単語の役割を見つめてあげるとかなりスッキリ解決してきますよ。

 

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