「今の仕事が将来的にAIに取られるのではないか」「今のスキルが将来無用になるのではないか」と漠然と不安に思っている人は、少なくないと思いますが、実際にどれくらいの人がそういった脅威を感じているのでしょう。そして、具体的にどんな対策を立てているのでしょうか。その答えとなる「デジタル人材のギャップに関する調査」を、キャップジェミニがLinkedInと共同で発表しました。
半数以上の企業はデジタル格差を放置している
調査によると、企業の2社に1社が「デジタルギャップは広がりつつある」と認識していることがわかりました。にもかかわらず、デジタル人材を育てるためのトレーニングの予算は、調査対象企業の半分以上(52%)で横ばいまたは削減傾向に。従業員間のデジタルスキルの優劣は広がり続けている現状が明らかとなりました。
半数が自腹でスキルアップしている実態が明らかに
一方、従業員のほぼ半数(47%)は「現在の自分のスキルセットは、この先4~5年で余剰・無用となるだろう」と感じています。業界別に見ると、今後4~5年でスキルセットが余剰・無用となると答えた従業員が最も多かったのは、自動車業界(48%)、銀行(42%)、通信、保険(いずれも39%)と、将来的にAIに取って代わられそうな業界が目立ちます。従業員の50%近く(デジタル面で優秀な従業員(*2)の60%近く)は、時間とお金を投資して、勤務時間外に自腹で自分のデジタルスキルを磨いているという事実もあきらかに。
今後2~3年で最も注目を集めるデジタルロールのトップ10
LinkedInのデータを分析した結果、今後2~3年で最も注目を集めるデジタルロールのトップ10は下記のようになったということです。
- 情報セキュリティ/プライバシーコンサルタント
- 最高デジタル責任者/最高デジタル情報責任者
- データアーキテクト
- デジタルプロジェクトマネージャー
- データエンジニア
- 最高顧客責任者
- パーソナルWebマネージャー
- 最高IoT(モノのインターネット)責任者
- データサイエンティスト
- 最高アナリティクス責任者/最高データ責任者
レポート:
https://www.capgemini.com/jp-jp/resources/the-digital-talent-gap-are-companies-doing-enough/
情報:PR Times
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000025250.html