おそらくココでハードルが高いのが
- 事実だけではなく感情も伝える
というところではないでしょうか。2番目の段階ですね。「煮物が冷蔵庫にあるよ」とか「明日燃えるゴミの日だよ」とか「洗濯物を干したよ」とかが事実の伝達です。これに感情をプラスするんです。
が、日本人はもともとそれほど感情表現が豊かな方じゃないですよね。ま、和犬の代表柴犬みたいなもんです。洋犬の底抜けの解りやすさとは大違いですから(*^ー゜)。
これはコレで魅力なんですが、コレが魅力に感じられるのは双方に強い信頼関係があり、しかもその控えめ過ぎる表現に込められた感情を読み合えるようになっているときです。ソコに辿り着くまでには、やっぱりもう少し解りやすく(^-^;表現しないとね。
でね。それじゃあ、更に考えてみてほしいのは、「感情を表現する言葉をどのくらい知っているか」です。プラスするべき言葉自体を知らなければ、そりゃレベル2をクリアするのは難しいですよね。
言葉とは、ある状態に名前をつけることです。この「ある状態」は、言葉で表現されて初めて概念や問題として認識されるんですよ。だから、感情表現が貧弱であるということは、すなわち感情表現言葉を知らない可能性が高いということなんです。これ、重大なモンダイなんですよ。
たとえば、悲しいという言葉を知らなかったとしましょう。そうすると、現実には悲しい気持ちになっているのに、自分が「悲しいのだ」ということが解らないのです。悲しいには悲しいなりの対処があるはずなのに、「悲しいのだ」ということが解らないと、間違った対処をしてしまうんです。たとえば
- 怒ったり
- ニヤニヤしたり
- カンケーない人に八つ当たりしたり
してしまうんです。こんなふうな人、いませんか。家庭でも会社でも。困るんだよね、感じていることと行動が解りにくく食い違っていて対処しづらいんですよ。
なので、まず感情を表す言葉を書き出してみてください。日本語的な正確さはテキトーに無視していいので、できるだけたくさん書きだしてみてください。形容詞でも動詞でもいいですから。多分驚くほど少ない(@@;ですよ。ショックを受けると思います。
- いらだつ
- 後ろめたい
- 懐かしい
- せつない
- 心細い
なんて、結構難しいと思うんですが、挙げられたでしょうか?