そもそも日本人が洋服を着るようになったのは、歴史的にみればこの数十年のことです。それまでは和服だったんですよね。今じゃ、せいぜい冠婚葬祭くらいしか着なくなってしまいましたが。
この和服と今着ている洋服は、服と身体に対する哲学が違っているんですよ。
和服は平面的で、平面の布を身体に沿わせて巻き付けるカタチで着ますよね。
ところが、逆に洋服はとても立体的で、服を身体に合わせて作られていて、なんと言うのかこう、抜け殻みたいな服の中に身体を嵌め込むみたいなカンジで着ますよね。
この決定的な違いが、収納の仕方にも大きく影響してしまっているんです。そう、つまり
- 和服はたためる が 洋服はたためない
ということです。和服はもともと平たく作ってありますからペッタンコにたたんで収納できるんです。省スペースですよね。ですが、洋服は立体的なのでデコボコしていて、和服のようにキレイにペッタンコになんかたためないんですよ。
なので、洋服が主流となった現代日本では、洋服の収納は
- ハンガー収納=立体のまま収納する
- たたんで収納=平面に直して収納する
の両方を併用するカタチになるでしょう。