自分の中の「赤ちゃん」を褒めるセルフ・コンパッションって何?

 

自信をキズつけられたくない

「自信」の一番のデメリットは、自信をキズつけることを恐れて、チャレンジしづらくなるということ。

たとえば「自分は素晴らしい存在だ!」と思っている人が、異性に告白するのをためらうことがあります。それは「フラれたら自信がゆらぐ」から。または「自分は勉強ができる!」と思っている人が、新たな資格試験にチャレンジするのを控えたりもします。同じく「落ちたら自信を失う」から。

また他にも、自信が強すぎることで、周囲の人に「あいつは偉そうだ」「自信がない人の気持ちが分からない」なんて思われてしまうことがあります。自信というのは確かに素晴らしいものなのですが、このようにネガティブな点もあるのです。

自信はアバウトすぎてしまう

また「自信」という言葉が一人歩きしすぎているのも問題。世の中では「自信を持ちなさい!」「自信は大切だ!」という風潮があります。

それによって「自信を持ってない自分はダメだ…!」「どうやったら自信を持てるだろう…! 自信が持てたら、もっと色々な行動ができるのに…!」なんて思ってしまい、「自信がないゆえに何もできない」なんていう人もいます。

それこそ「自信が持てたら、あの人をデートに誘えるのに!」なんて思っている人がいたらどうでしょうか。すなわちそれは「神さまがいると信じられたら、あの人をデートに誘えるのに!」みたいなもので、あまりにも漠然としています。「自信がある」には明確な基準がないので、それを理由に行動しないなんて考えたら、いつまでも何もできません。それこそ「見えないドアに行く手をはばまれているようなものです。

「やっと自信が持てた!」なんて考えたときが100歳の老人だったら、何だかあまり意味がないような気がします。

大半の自信は「条件つき」

実際に、自信は大半が「条件つき」です。たとえば「自分は自信があります!」という人がいたとします。この人に「どうして自信があるんですか?」と聞いたら、「これだけお金を稼いでるから」「仕事でうまく行っているから」「こんな素敵な人と付き合っているから」なんて風に「理由が出てくるものです。

しかしこれ、逆に考えれば、人生でうまく行かないことがあったり、恋人と別れたりすれば「自信を失う」結果になってしまいます。これはあまりに弱々しい状態です。

自信実は地震と近い存在です。地震一つで壊れてしまうビルと変わりありません。結局、「自信」より、もっと大切で重要なものがあるのです。

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