この本では、反トランプ派と、フェミニストとポリティカル・コレクトネスという二つの側面を中心に見ていく。ポリティカル・コレクトネスは文化の違いを強調し、それを人々に強要することで、実は不調和を作りだし、国を崩壊させている。多様性は少数派を助けるものではなく、大多数の人を強制的に変えること、現在の社会を崩壊させるという意味なのだ。マルクス主義の哲学だ。
左派のポリティカル・コレクトネスは、制御できないモンスターになっている。保守的な人が受け入れられない性的な習慣を強制し、南北戦争で戦った人たちの記念碑を壊し、AntifaやBAMNのような暴力的なグループはあらゆる場面で右派の人たちを攻撃する。フェミニストは社会の基盤や家族制度を、自分たちの好きなように作り直そうとしている。彼らはやがて内乱を起こす可能性が高い。
ポリティカル・コレクトネスの大切なポイントは、様々な困難や問題を抱える人々のために、その問題をなくしてあげるということである。それは大学のようなコントロールされた環境なら可能だろう。軍隊や戦場ではそうはいかないはずだ。しかし、アメリカ軍において、ポリティカル・コレクトネスは軍事より優先されている。軍律を差別だという。アメリカ軍の無能化は深刻度を増す。
戦争という場で、ストレスがありすぎるとか、屈辱的なことをされたとか、何か他にも問題があるとか言っていても意味がない。失敗すれば自国の多くの人々が死ぬ。戦争に負けたら国そのものを失う。アメリカ左派が作りたいのはそういう軍隊なのだ。いまや、「言葉狩り」でアメリカ軍は腑抜けにされている。軍隊としての機能より社会問題を優先では、北朝鮮軍の鎧袖一触だ。
編集長 柴田忠男
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