こうしてキッコーマンは地場産業から脱し、アメリカの成功体験を元にヨーロッパや東南アジア、台湾、中国にも展開するようになった。このため売上高の6割、営業利益の7割を海外で稼いでいる。今後は残る地域の南米、インド、アフリカを目指し、世界の標準となるような調味料にしたいとしている。
最近は日本独特の“うま味”成分も日本だけでなく世界に知れ渡ってきた。
しょうゆをアメリカで生産する時、現地で陣頭指揮にあたった茂木友三郎名誉会長は「日本の味では、まだまだ世界に通用するものが沢山ある。いま期待しているのは出汁(だし)などだ。」と言い、和食ブームをさらに広げる心意気のようだ。今でこそ和食は、栄養バランスもよい世界商品となっているが先人達の苦労と努力が実っている。
(財界 2018夏季第2特大号 第475回)
※ キッコーマン社は昨年創立100周年とオランダ工場設立20周年を迎えられております。
ブログにキッコーマン社の米・ウィスコンシン州の工場設立10周年式典で撮影した画像を掲載しております。
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