地震予測の権威が警告。北海道と伊豆諸島に出た、新たな「異変」

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9月6日明け方に発生し、多くの犠牲者と甚大な被害が出た「北海道胆振東部地震」。その後も、震源地付近では震度3〜4程度の余震が相次いでおり、6日と同規模の地震発生の可能性もあるとして予断を許さない状況が続いている。

今回の地震が発生した地域に対して、事前に「要注意」の予測を出していたのが、村井俊治東大名誉教授が会長を務める民間団体・JESEA(地震科学探査機構)配信のメルマガ『週刊MEGA地震予測』だ。

そのメルマガ最新号(2018/9/19号)で新たに「要警戒」を出しているのが、今回と同じく北海道の一部伊豆半島および伊豆諸島周辺である。一体、どのような予測が出ているのだろうか?

地震予測の権威が警告する、「北海道」次の要警戒地域

JESEAでは、全国に点在する電子基準点から得られるデータから、各地点が水平・高さ方向にどれだけ動いているかを随時チェック。それらの情報をもとに、近い将来大きな地震が発生する可能性のあるエリアを予測している。

メルマガ最新号には今回、以下のような画像が配信された。地図上の矢印は、それぞれ水平方向の移動距離とその方向を示しているが、この図を見る限りでは、「門別」周辺の変動が顕著であることが分かる。

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この「大きな矢印」について、メルマガ最新号は以下のように解説。

北海道胆振東部地震の後に大きく地殻変動した水平ベクトルに注目。「門別」、「苫小牧」、「白老」、「平取」などが大変動。

上記の「門別」の大きな水平変動は、地震発生によるものであることを示してる。

また、メルマガ最新号では、今後も警戒が必要な地域について以下のような予測を出している。

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上記図版の通り、今回の地震発生場所とは別に、「要警戒」地域として北海道釧路・根室・えりも周辺を挙げた。メルマガ最新号では以下のように解説されている。

要警戒:北海道釧路・根室・えりも周辺(11月ごろまで警戒)

十勝地方南部で小地震が起きています。根室・釧路地方の沈降は依然として大きいです。 「根室3」と「阿寒2」の高さの差は12.6cm、「根室3」と「えりも1」の差は5.9cmと依然大きい値です。 えりものPv観測点に異常が現れています。

いずれにせよ、北海道の東側および道南から青森にかけては、今後も同程度の地震に対して警戒が必要のようだ。

伊豆半島周辺にも起きている「異変」と、「要警戒」地域

もう一つ、メルマガ最新号大きな変動があった地域として取り上げられているのが、伊豆半島および伊豆諸島周辺の地域である。配信された以下の図版を見てみよう。

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上記図版のように、伊豆諸島の一部および「硫黄島」で、地殻変動に大きな動きが出ていることが分かる。メルマガでは、同地域について以下のように解説している。

・伊豆半島および伊豆諸島はほぼ北方向に活発な水平変動があり、要警戒。

 

太平洋南方にある硫黄島に10cmを超える大きな週間高さ変動あり。硫黄島は水平変動も極めて大きく、火山活動の影響あり。

北海道だけでなく、このように太平洋側にも動きがあることが示されている。では、東京を中心とした南関東および伊豆諸島周辺はどのような予測が出ているのだろうか。メルマガ最新号から、関東周辺の予測を見てみよう。

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やはり、東京を含む神奈川、千葉、埼玉などの南関東、そして伊豆諸島周辺には「要警戒」の予測が出ている。また、同じ「要警戒」は北信越地方・岐阜県にも出ているようだ。メルマガ最新号は、南関東周辺への「要警戒」について以下のように解説している。

要警戒:南関東周辺(11月ごろまで警戒)

9月18日に茨城県南部を震源とする地震(M4.3、震度4)が発生しました。4cm超の週間高さ変動は太平洋にある「硫黄島1」で10.1cm、「硫黄島2」で5.9cmです。 水平ベクトルも大きく出ています。火山活動の影響と考えられます。駿河湾沿い、伊豆半島および伊豆諸島にほぼ北方向の水平変動が見られます。ひずみが貯まっています。最近このエリアに異常変動が繰り返し現われていますので危険な状態と言えます。

この「要警戒」は、震度5以上の地震が発生する可能性が非常に高い地域に対して示される。北海道に続き、南関東周辺でも今後の動きに対して、備蓄の準備避難経路の確認などを今一度おこなう必要があるだろう。

今こそ大地震への警戒を再び強めるべき

最新の『MEGA地震予測』を見てわかる通り、北海道の一部伊豆半島および伊豆諸島をはじめとした南関東周辺などは「要警戒地域」に指定されている。地震への警戒心が薄れつつある今だからこそ、初月無料で試し読みもできる『週刊MEGA地震予測』で情報を収集するなどして、各自が地震への警戒レベルを再び上げ、明日の安心・安全を手に入れてはいかがだろうか。

image by: 『週刊MEGA地震予測』

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東日本大震災以降、地震予知・予測の必要性が問われています。JESEAジェシア(地震科学探査機構)は、測量工学的アプローチで地震の前兆現象を捉え地震を予測します。東京大学名誉教授の村井俊治先生の研究技術により、国土地理院が設置した全国1300か所の電子基準点のデータを解析し、過去の地震の震源、震度、マグニチュード、被害の程度などとの相関分析を行い、地震の前兆現象を捉え地震予測を提供しています。

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