少子化に逆行。大炎上した「妊娠加算」は、結局誰が得するのか

 

E子 「妊婦加算は薬の処方など特別な対応が必要な妊婦を診察する医師に配慮した面もあるわけだから、代替策も検討するって言われているわね」

大塚T 「加算を納得できるものにするためには『産科だけでなくすべての科の医師が知識を身につけて妊婦の診察に向き合い、元気な赤ちゃんを産む体制をつくっていくべきだ』と医師の側の姿勢が問われているという指摘もありますね」

新米 「今回のことがきっかけになって、最近は妊婦の診察に関わる勉強会に、内科など産科以外の医師の参加が増えるようになってきていて、医師の側の意識も少しずつ変わってきているそうですね」

E子 「産婦人科以外の医師も妊婦についての勉強を始めたっていうのは良いわね。今は、『妊娠加算されたが、妊婦だから何か変わったとは感じられなかったし、どこまで妊婦のことをわかっているのか不安なところがある。医師の方たちがちゃんと勉強してくれていればいいが』という妊婦さんの意見もあがっているくらいだもの」

大塚T 「医薬品の中には胎児の発育に悪い影響を与える物質を含んだものもあり、妊婦の診療には特別な注意が必要で、妊婦は尿路感染症を合併する頻度も高く、虫垂炎などの診断が困難な場合もあるそうですよ」

新米 「やっぱり妊婦さんを守るには、産婦人科以外の先生方にもお勉強してもらいたいですね~」

E子 「それはそうと、妊婦以外にも、乳幼児加算6歳未満っていう加算もあるそうよ」

新米 「はー、勉強は限りなく続く…ですね」


妊娠加算は、妊娠している人が安心して受診ができる環境づくりが加算の目的のようです。良い方向に向けば良いんですが…。

image by: Shutterstock.com

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