褒め方同様、難しいのが叱り方。子どもを萎縮させてしまったり、やる気の芽を摘んでしまうかもしれません。そこで、メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の著者で家庭教育のプロ、柳川由紀さんが、キーワードで覚える叱り方のコツを教えてくれます。
子どものやる気が上がる叱り方
ポイントは、キーワードで覚えましょう。産業カウンセラー渡部卓さん考案のキーワードです。
「かりてきたねこ:借りてきた猫」です。
か:「感情的にならない」
感情をぶつけるのは「怒る」ことです。まずは、冷静になりましょう。
り:「理由を伝える」
なぜ叱るのか、理解させることが大切です。理由や目的をはっきりさせずに叱るのは、相手に、八つ当たりされた、嫌われている、という誤解を抱かせます。
て:「手短に」
くどくど言ったり、繰り返したり、芋づる式に他の不満を持ち出すのはよくありません。ポイントを絞りましょう。
き:「キャラクター(人格)に触れない」
性格や人格には触れないようにしましょう。叱る対象はあくまでも事象です。人格を否定してはいけません。
た:「他人と比較しない」
他人と比較して叱られると、自尊心が傷つきます。どうしても比較対象が必要ならば、過去の本人と比較しましょう。
ね:「根に持たない」
叱ったらそのあとも引きずらずに「根に持たない」ことです。
こ:「個別に叱る」
他者がいる中で叱られるのは、本人も屈辱的ですし、周りも萎縮します。
家庭教育アドバイス…「叱るときの主語は『私』」
叱るときの主語を「あなた」にすると、叱られている側は、叱られるというよりも、責められていると感じてしまう場合があります。
そのようにならないためにも、「私は(ママは)あなたが(〇〇ちゃんが)約束を破ったことが凄く悲しい」「私は(パパは)あなたに(◇◇くんに)嘘をついてほしくないと思っている」のように、主語を「私」にすることを心がけましょう。
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