中国式国家資本主義は成功するか
こうして中国は起業ブームの揺籃期を脱し一挙に中国式資本主義社会を形成しているといえよう。しかもバックには中国という国家がついており、国家に有益とみれば中国政府自体が応援していくのである。いわゆる国家資本主義ともいうべき姿となって中国の企業、国家は成長期に入ってきたのである。ただ国家規制が強くなると息苦しくなり、つまずく可能性もあるだけに、今後は規制と自由化をどう案配してゆくかが、中国の企業社会や資本の流入、社会や国民の成長の難しいカジ取りを迫られることになりそうだ。(Japan In-depth 2019年2月15日)
■参考情報
なお、ファーウェイの次世代通信規格5G参入を巡り、英国の情報当局がリスクは管理可能だとの判断とフィナンシャル・タイムズ(FT)など複数の英紙が17日報じました。
これは、ファーウェイ製品の安全性を調べている英政府通信本部(GCHQ)傘下の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)が見解を固めたものです。FTによると、5G網に導入しても安全保障上のリスクは抑えられると評価し、利用を一部制限すべき領域はあるものの、調達先の多様性を確保する狙いもあり全面排除しない方向で検討しているとのことです。