「焼酎ハイボール」と「チューハイ」、同じモノなのか違うのか?

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葬儀司会者として、故人を偲ぶナレーション原稿を日々執筆している瑠璃さんが、メルマガ『瑠璃の葬送日記&葬儀ナレーション例文』の中で展開している「似ているんけど、微妙に違う言葉」を紹介するコーナー。今回は、お酒がお好きだった故人のナレーションで、どんなお酒がお好きだったか紹介するようなときのための豆知識、「焼酎ハイボール」と「チューハイ」の微妙な違いを教えてくれました。

ことばのちがい:「焼酎ハイボール」と「チューハイ」

「焼酎ハイボール」とは、焼酎をソーダ水で割ったものです。お酒のメーカーによると、焼酎ハイボールは戦後まもない昭和20年代に生まれたレシピで、当時飲みにくかった焼酎を、少しでも飲みやすくしようと工夫したところから生まれたのだそうです。

諸説ありますが、この焼酎ハイボールが略されて「チューハイ」になったと言われています。“焼「酎ハイ」ボール”=酎ハイ、というわけです。焼酎ハイボールは、名前の頭に「焼酎」がつきますので、「焼酎がベースのソーダ割り」と連想できます。

では「チューハイ」とは何でしょうか。はい、前述のとおり、チューハイは焼酎ハイボールの略です。ここで終わるわけにも参りませんので、お付き合いをば!

最近ではベースが焼酎でないお酒も酎ハイと呼ばれています。ここが混乱のもとになっているのもまた事実なのでありまして。なぜ、焼酎以外のお酒をベースに使ってもチューハイと呼ぶのでしょうか。

それは酒税法上、「チューハイという独立した品目がないためです。ベースのお酒が違っても飲み屋さんやメーカーで「チューハイ」と分類してあれば、「チューハイ」となってしまうのです。ある意味、「言ったもん勝ち」です。

焼酎ベース以外でチューハイと呼ばれるお酒の特徴は、ジン、ウォッカ、ラムなどのいわゆる「蒸留酒」をベースとする、比較的アルコール度数が低いものが多いようです。

でもこれね、我々が飲むお酒についての知識ということで取り上げたわけじゃないんです。だって、飲んだ席で「チューハイって焼酎とは限らないのよ」なんていう中途半端なウンチクは煙たがれることのほうが多いでしょう。

お酒がお好きだった故人様のナレーションで、どんなお酒がお好きだったかもご紹介することもありますよね。そんな時のために、ということです。

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