【現地取材】自殺者も。香港200万人デモが叩きつけた中国へのNO

2019.06.17
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by gyouza(まぐまぐ編集部)
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16日に香港で行われた、刑事事件の容疑者を中国へ移送が可能となる「逃亡犯条例」の改訂草案(以下、改訂草案)に反対する市民らの大規模なデモ。先だっておこなわれた9日の「103万人デモ」を大きく上回り、そのおよそ倍近い200万人(主催者発表)の人々が、香港政府・中国政府へ怒りの声をあげました。人口700万人の香港で200万人もの市民がデモに参加し、香港史上では最大規模。この参加人数からも市民が抱く「危機感」の強さがうかがえます。MAG2 NEWSでは、編集部シュウマイが15日から現地入りし、今回のデモの中心地である「香港島」で見た、生の香港200万人デモの様子を伝えてくれました。

香港で最大規模の200万人デモ。審議の「延期」発表も市民ら「撤回」を要求

15日午後、編集部シュウマイが香港入りした前後に、香港政府は改訂草案の「無期限延期」を発表しました。政府の思惑としては、16日に予定されていた大規模デモを縮小、または阻止する目的があったようです。

しかし、香港市民の多くは「延期」ではなく改訂草案の「撤回」を要求。その後も、デモの勢いが衰えることはありませんでした。そして迎えた16日(日曜)。編集部シュウマイは、13時41分に九龍(クーロン)側からスターフェリーに乗って13時50分頃に香港島へ到着した時、まだデモ隊の数は多くなかったとのこと。

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デモ隊に備えて規制線を張る香港警察

今回の香港デモの象徴でもある「黒いTシャツ」を着た学生たちが歩いていく方向へ向かうと、「統一中心商場」というデパート付近に、デモ隊の姿や、今回の「改訂草案」反対デモに対するメッセージなどが多く掲示されていました。そこは「レノン・ウォール」と呼ばれている回廊。その夥しい数のメッセージからも、香港市民の「怒り」が伝わってきます。

通路の壁を埋め尽くす、学生らによる改訂草案反対のメッセージ

通路の壁を埋め尽くす、学生らによる改訂草案反対のメッセージ

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統一中心商場付近で少しづつ見え始めたデモ隊の列

↑レノン・ウォール(Googleストリートビューより)

そして、その数は時間を追うごとに増え始め、気がつくと議会周辺の道路を埋め尽くしていました。

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道路を埋め尽くしたデモ隊。2014年の「雨傘運動」の象徴である黄色い傘も目立つ

このデモの前日である15日、一人の35歳の青年が黄色いレインコートを着たまま自ら命を落としました。今回の「改訂草案」に抗議するための死だったといいます。その青年の死を追悼するエリアがあり、多くの香港市民が献花をする姿も。

自死した青年を追悼するスペースには多くの人々が手を合わせていた

自死した青年を追悼するスペースには多くの人々が手を合わせていた

16日のデモは時間が経つごとにその人数が増えてゆき、同日夜9時過ぎには「190万人」という参加者数がツイッターなどで投稿されました。

夜9時を過ぎても一向に減る様子のない香港デモ。九龍側のホテルに帰ってからテレビをつけたところ、その数はさらに増えているように見えました。

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ホテルの現地テレビ放送を見ても夜9時を過ぎてますます人が増えている

そして、このデモは日付の変わる夜12時を過ぎても続き、主催者側はこの日のデモ参加者が200万人に達したと発表。香港史上最大規模のデモとなりました。現地の夜の様子は、多くの香港市民そして現地入りした日本人によってもTwitter等のSNSで投稿されました。最後に、世界中の人々を震撼させた、香港市民たちの怒りと危機感を伝えるツイートをまとめてみました。

Twitterで見る香港200万人デモ

香港市民の皆様に、一刻も早く平穏な日常が戻ることを願うとともに、今後も「自由」と「民主」が維持されることをお祈りいたします。

Photo by: MAG2 NEWS編集部(シュウマイ)

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