家事が最も集中するのは朝や夕方ですが、とくに食事の準備は大変なものです。しかし発想を変え、ちょっと手が空く時間帯に準備をしておけば、少しは「楽」になるかもしれません。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、ご自身の実践から積み重ねてきた「料理のまとめづくり」のノウハウを、具体的な保存法や段取りを交えつつわかりやすく解説しています。
ズラしちゃえ
さて、本日は料理のタイミングのお話。
家事の中でもっともタイミングが重要なもの、それは
- 料理
でしょう。今夜のうちに来週水曜の朝ご飯の準備をしておく人もいないですよね( ̄∇ ̄)
それは、ひとつには家族の予定や体調が流動的で、なにを作ったらいいか分からないということがありますね。
こういうのが一番
- メンドクサイ
んですよ。相手次第というか、時間次第というか、作業者の都合がまったく考えられていないので、作業以外の時間的拘束がキツいんですよね。相手の要求があったらすぐに対応しなくちゃならないので、作業以外の時間も待っていなくてはならないからです。
なので、キホン的に家事の効率化のためには、この作業以外の時間的拘束をユルくする必要があるんです。
これ、実はあらゆる家事の効率化グッズや商品がこれを目指しています。たとえば
- 下処理済みの食材
- 冷凍食品
- ほっとく系調理家電
- 作り置き
などです。これらは、家事のイノベーションによって
- 作るタイミングと食べるタイミングをズラしている
ということです。作業者の都合に合わせたタイミングで料理を「作る」のであり、食べるタイミングには合わせていません。これによって作業者の作業効率が大幅にアップするんです。
そしてもうひとつは、心理的な原因で、
- 作りたてが美味しいという思い込み
です。いや、思い込みなんですよ。常識というか。
作りたては美味しい調理法は、たしかにありますよね。揚げ物なんて典型です。しかし、
- 作りたてを提供する労力を考慮したら
少人数で運営している家庭という場では、できなくてもやらなくてもいいのではないかと思うんです。
煮物や冷まして食べるモノなど、作りたてである必要はなくむしろ時間が経っている方が美味しかったりしますからね。
また、改めて振り返ってみてほしいんです。家事をする時間帯の中で最も忙しいのは、いつでしょうか?
- 早朝?
- 10時頃?
- 午後?
- 夜中?
生活パターンによって違いはあるでしょうが、一般的には
- 朝 と 夕方ごろ
ではないでしょうか。この時間の共通点は、そう
- 家族の外出あるいは帰宅
と
- 食事の準備
が重なっていることです。いずれか一方のみの時間帯はそれほど忙しいと感じないんですよ。ランチ前って、朝ほどキツいと思わないでしょ?あるいは、深夜に帰宅してお風呂に入って寝てしまうメンバーがいても、深夜をそれほど忙しいとは思わないでしょ?
外出・帰宅の時間は、まさにこちらの都合では動かせないですが、食事の準備はズラせるはずです♪
特に家事が混み合う時間帯、朝。小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、とりわけ大変ですよね。
この時間帯が忙しくなる理由のひとつは、やっている家事が多いからです。特に
- 朝食を作る
- お弁当を作る
を一緒に毎朝行っている方もいるでしょう。これはやはり「作りたて」に拘っているからだろうと思いますが、このうちどちらかひとつだけでも、あるいは両方とも
- 朝以外の時間帯に作ってしまう
ようにしてみましょう。