2020年代を勝ち抜くビジネスパーソンのサバイバル術。必修フレームワーク9つ

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世界はすでにグローバルな時代。自分の国にいるだけでは大きく活躍することができません。もちろんそれは日本人にも言えます。以前と比べれば世界フィールドで活躍する日本人が増えたものの、それでも数が多いとは言えません。今回ご紹介するメルマガ『金田博之の「出世したサラリーマンが絶対やらなかったこと」』では、外資の世界で母児ネス著者が、グローバル化されていく社会で活躍できる人材について解説しています。

2020年代を勝ち抜く人材として目指すべき姿

それは 、「日本においても、海外においても、会社・国を超えて認められ、活躍できる姿」です。この目指すべき姿には一足飛びにはいけませんが、まずはどんな小さなことでも行動に移すことです。今回紹介するフレームワークを指針にしてもらいたいです。

お伝えしたとおり、企業/企業、企業/個人、個人/個人がボーダレスに繋がっていく時代。一方、日本において将来が確実に保証されているわけではなく、さらにはグローバル化が進んでいます。個人(個性)の力を発揮することで国内にいてもチャンスは自ずと広がってきます会社も名刺も、自分の看板も外して、どこにいても、どんな人と働いても 成果を出せる人材を目指すことです。

「自分は日本人だからすごい」ではなく、「 自分の◯◯がすごい 」を考え、「◯◯会社で働いていること」がすごいのではなく、「 ◯◯会社で◯◯をしていること 」がすごいと考え、「◯◯会社にいるから安定している」と考えるのではなく、「 ◯◯を目指しているから安定している 」と考えるのです。

なぜ「優秀な日本人」が世界で活躍できないのか?

私は、外資系企業→日本企業→外資系企業とキャリアを経験してきました。そこで感じたのは、日本人はグローバルでもとても優秀なのにその力が発揮できずにもったいないということでした。

グローバル会議に参加する度に
「○○さんが言っていることの方がまとも」
「○○さんの案の方が確実」
「○○さんの方が結果が出せそう」
と思うことが山ほどありました。しかし、いざそうした舞台に一緒に参加するとその力が発揮できないのです。

日本の減点主義、年功序列、終身雇用といった 背景から、半ば諦め感や、出る杭になることを恐れる、会社の「お作法」に従う風潮が蔓延しているように感じました。

能力を発揮できずにいる優秀な日本人を、私がいるようなグローバルの環境にしばらくいさせると、相当能力が伸びるのでは?と実感することがたくさんあります。日本人だってグローバルレベルで十分に活躍できるのです。それはもちろん海外で仕事をしなくても。無理やり海外で働こうとしなくてもよいのです。

では、これを「日本企業の環境上のしがらみ」と仮に例えたとして、そのしがらみを取っ払って考えたらどうなるか?それを「看板に頼る人」「自力で成果が出せる人」「国境を超えて活躍できる人」で分類して考えてみました。

私の実感は以下のとおりです。3つのポイントで箇条書きにまとめていますが、上から
・リーダーシップ
・チャンス
・変化適応
の観点で整理しています。

看板に頼る人
・着実に実行できるマネジメント力は育つが、リーダーシップ力が育たない
・会社の方針待ち。キャリアを自分で描けず、チャンスが乏しい
・過去体験を重んじ、会社の変化に適応できない

自力で成果が出せる人
・リーダーシップを発揮するも、思い切ったことができない・しずらい
・会社の中でチャンスを虎視眈々と待ち、いざという時に手を挙げられる
・今の実体験から継続的にスキルを磨き続け、会社の重要なミッション(変化)に任命される

国境を超えて活躍できる人
・自らリスクを取りリーダーシップを発揮、思い切った成果を出せる(失敗した分成長する)
・会社に依存せずに、自分の価値を最大化できるキャリアやチャンスを切り開く
・将来必要なスキルアップや行動の仕込みができ、会社の変化・革新を創造できる

どうすれば世界で活躍できる?必修フレームワーク9つ(3×3マトリックス)

「日本においても、海外においても、会社・国を超えて認められ、活躍できる人」になるための必修フレームワークがこちらです。このフレームワークでは、「能力」「個性」「信念」を「攻」「守」「走」に分解して3×3のマトリックスに落とし込んでいます 。

2020年代を勝ち抜く人材として目指すべき姿=日本においても、海外においても、会社・国を超えて認められ、活躍できる姿。それは、会社も名刺も、 自分の看板も外して、どこにいても、どんな人と働いても成果を出せる人材を目指すことです。

このような人材になるためにはどうしたらよいか?それは以下の3点の要素に集約されます。

  1. 能力(スキル):「一点突破」でインパクトのある成果をすぐに出す能力
  2. 個性(キャラ): 一発で相手の印象に残る「存在感+ユーモア」がある
  3. 信念(ビジョン): 夢を実現するために、どれだけ時間をかけてもやり抜く「不屈の忍耐力」を持つ

それはなぜか?自分がやったことない環境、知られていない環境において何かの変化を起こす時、以下の要素が必要になってくるからです。

  1. 能力(スキル):

まず「相手に認められる結果」をすぐに出さなければなりません。しかも出来る限りインパクトのある形で。ここでいう「相手」はあなたの評価者だけではなく、もしかしたら様子見している他部門、もちろん顧客やパートナーなどもそうです。そのためには、あなたの得意分野で一点突破で集中して結果を出すことです。手広く色々なことに手を伸ばしながら行動してもインパクトはなく、また時間を先延ばしするだけです。

あなたの 得意分野を見つけ、磨き、フルに生かし、自分だけでなく、周囲の力を一つの方向に集中させれば、どんどんと前進します。

  1. 個性(キャラ):

その上で、 相手にあなたの存在を印象付けなければなりません。しかも出来る限り一発で(そのためにユーモアは大事)。そうしないと、次に同様の機会がなかなか訪れません。その繰り返しで、あなたの「自分らしさ」 が段々と客観的にわかり、「自分の使い方」を知るようになってきます。この積み重ねで、最初は小さいことから、そして段々と大きく、チャンスにつながってきます。

  1. 信念(ビジョン)

上述の 「大きさ」を決めるのがあなたの信念です。それは、できる限り大きく・野心的に。でも最初は謙虚に、小さくてもよいです。それは、人に言わずあなたの内に秘めたものでもよいです。そして、あなたの夢やビジョンを実現するためにどれだけ時間をかけてもやり抜く「不屈の忍耐力」が求められます 。一足飛びではできません。まずは小さく始め、自分の貴重な時間の多くを割いてでも大切に育てていくのです。

この3つの要素に対して、「攻・守・走」で整理し、マトリックス化 しています――。

★『金田博之の「出世したサラリーマンが絶対やらなかったこと」』を2020年1月中にお試し購読スタートすると、この続きを含む、1月分の全コンテンツを無料(0円)でお読みいただけます。

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世界MBAランキング首位のINSEADエグゼクティブMBA卒業。1998年、外資系大手ソフトウェア企業のSAPに新卒入社。30歳からマネジメントを歴任、7年連続グローバル・トップタレント選出。 2014年、日本の大手製造・流通企業ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進後、最先端AI/チャットの外資系IT企業、ライブパーソン(LivePerson、NASDAQ上場)の代表取締役に就任。3年間で毎年300%超成長(アジア全体売上の76%)。 2020年12月、クラウド型ネットワークセキュリティのトップ企業ゼットスケーラー(Zscaler、NASDAQ上場)にて、日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。 セミナー、企業、大学等で講師経験10年以上、受講者のべ5,000名以上。日経BP、東洋経済ほかメディア掲載多数。

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