無力感に囚われない。「習近平の国賓訪日」反対は家からも出来る

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少子高齢化など、日本の未来については悲観的な報道ばかりがなされ、国民の間にも諦めにも似た感情が広がりつつありますが、国の将来に対する不安を払拭することは不可能なのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、「日本を変えられない」という無力感を克服する方法についての持論を記しています。

「日本を変えられない」という無力感を克服する方法

28年ぶりに日本に帰ってきて、見た感じ、何も変わっていないように思えました。日本は、清潔で、安全で、秩序があって、自然がきれい。日本人は、勤勉で、誠実で、正直で、親切。冬でも、晴れの日が多く、実に快適で幸せです。

しかし、人々の心の中で、とても重要な変化が起こったことがわかりました。それは、人々が「希望を失っている」ということです。そして、「日本をよくすることができる」という確信がなく、「日本の衰退は不可避無力感」にとらわれている。

皆さんは、どうですか?同じように無力感にとらわれていませんか?今日は、この問題について考えてみましょう。

世界も日本もよくなっているという事実

日本はもうダメだ!」と多くの人がいいます。「世界はもうダメだ!」と思っている人もたくさんいます。「世界は、どんどん悪くなっている」と主張する人もいます。

しかし、事実をみると、世界はどんどんよくなっています。たとえばオバマさん。200年前にアメリカで生まれたら、奴隷です。それが、今では大統領になれる。100年前、世界のほとんどの地域は、欧米列強の植民地でし
た。今では、どんな大国でも、露骨に植民地をつくることはできません。

日本もよくなっています。私が小学校1年生の時、担任は女性の先生でした。正直、体罰は日常茶飯事。宿題を忘れたら、げんこつで頭を叩かれたり、耳をひっぱられたり。そのことを問題視する人は、誰もいませんでした。次に担任になった先生は、教室で授業中にたばこを吸っていました。誰も文句をいいませんでした。今は、体罰とか、たばことか、メチャクチャうるさくなりましたね。私は、いいことだと思います。

生活面では、たとえば「犬のフンは、飼い主が持ち帰る」という習慣が確立していませんでした。それで、近所の神社でしょっちゅう犬のフンをみかけました。今、道路に犬のフンが落ちていたらびっくりしますね。ちなみに、ロシアでは、未だに「犬のフンは、飼い主が処理する」という習慣がありません。それで冬、白い雪の中に、点々とフンが見え、なんともいえない光景になります。

1年前と比べるとあまり違いは見えませんが、たとえば私が子供だった40年前とかと比べると、その差は歴然です。今現在も、日本国はよくなりつづけています。たとえば、外国人は、「日本の公立学校にはエアコンがないところが多い」と聞いて、「ハイテク大国なのになぜ?????」と驚いていました。ここ数年、ようやく、「学校にエアコンは必須でしょ」という話になってきました。

というわけで、皆さん、「世界も日本もよくなっているという事実を認識しましょう

冷静にできることをする

日本最大の問題といえば、自虐史観」でしょう。私はモスクワに留学して、「日本と日本人は、愛され、尊敬されている」ことに気がつきました。それで、速やかに自虐史観を卒業できた。1999年にメルマガをはじめてから、一貫して「自虐史観はバカバカしいので捨てましょう」と書きつづけてきました。なかなか変わらないように思えましたが、今日本から自虐史観は消えつつあります

もちろん、私が書いてきたこととは、関係ないでしょう。いろいろな先生方が、「自虐史観を捨てましょう」と主張され、ゆっくり変わってきた。だから、「何も変わらない」ように見えても、あわてず、あきらめず、冷静に、働きかけつづけることが大事です。

『ショーシャンクの空に』でアンディは、刑務所の図書館があまりにも貧弱だと嘆きました。それで、州議会に週1で手紙を書き始めた。6年後、州議会は、刑務所の図書館に予算をつける決定をくだします。その時、アンディは、「たった6年で!」と喜びました。そして、「もう議会に手紙を書くにはやめるのか?」ときかれると、「これからは週に2回書くよ!」といって笑いました。

私は、中国の「反日統一共同戦線戦略」について7年間書きつづけています。

反日統一共同戦線を呼びかける中国

全日本人がこのことを知るまで、後30年は書きつづけましょう。

そして今は、習近平の国賓訪日に反対しています。最近は、メルマガの最後に

「習近平の国賓訪日に反対」なかた、是非総理官邸にメールをお送りください。

 

ご意見募集(首相官邸に対するご意見・ご感想)

 

デモより効果があるみたいです。「日本がまた敗戦」とならないよう、お願いいたします。

と貼りつけています。そして、大変多くの読者さんから「官邸にメールを書きました!」と報告をいただきました。皆さん、どんどんメールを書きましょう。主権者としての権利を行使しましょう

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