例えば組織をまとめたいとき、全メンバーの意見を尊重しようとすると収集がつかなくなり、仕舞いにはすべてが雑音に思えてしまう…。そのような雑多な意見が混在するカオスな状態から、有益な情報を素早く見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、街中の意見箱を例にあげ、雑多な意見をまずは3つに仕分ける「思考の整理法」を紹介しています。
受け流す力
地元では、本日燃えるゴミの日、倉橋竜哉です^^;
「意見だって、混ぜればゴミ、分ければ資源なんだよ」と言っていたのは、スーパーに勤めている友人でして、彼女は、チェーン展開しているスーパーの店長をして、その後に本部のスーパーバイザーになったのですが、いわゆる「お客様の声」の応対もしていまして、お店に設置されている投書箱には、チェーン全体で毎日かなりの数の「ご意見」の投稿があるとのこと。
店長になりたての頃は、毎日その箱を開けるのが本当にイヤだったそうです。「値段が安いの目当てでうちに来てるのに、好き勝手言いやがって…」と。
箱を開けるのが億劫になり、数日放置していたところ、中に溜まっている投稿の紙を見られたのか、「この箱は、開けられていないようだ。どういうことだ!!」というような投稿まであったそうです(笑)。
まあそれも仕事の一つと割り切って、イヤイヤ対応していたそうですが、ある日、スーパーでゴミ出しをしていて、ゴミ箱に書かれていた「混ぜればゴミ、分ければ資源」という標語を見て、ひらめくものがあったそうで、投稿された「ご意見」も、分別してみたらどうかな?と
- 即対応、あるいは即謝罪
- 保留(即対応できないけれど、いずれは対応)
- ゴミ
空のお菓子の箱を使って「ご意見」の紙を3つに分別してみたところ、これが精神衛生上、ものすごく良かったそうで…、まず、投稿された「ご意見」の紙を、とりあえず軽く読みながら機械的に3つに分類して、
- 「1.即対応」は、文字通りすぐに対応
- 「2.保留」は、カレンダーに対応日を書くか、そのまま保留ボックスに入れて、時折見返す
- 「3.ゴミ」は、そのまま2度と見ずにシュレッダーへ
というルーティーンを決めて、粛々と対応するようにしたとのこと。そうすることで「ご意見」の対応で、気持ちをすり減らすことが少なくなったそうですが、さらに一歩進んで、
- 家でダンナに言われること、義理の母に言われること
- 本部の上司やお局様に言われること
- ネットで入ってくる情報
…それらも同様に、ココロの中で3つの箱に分別するようにしたところ、振り回され感が少なくなって、ストレスが激減したとのこと。
大切なのは、アタマの中で3つの箱をイメージしてそれぞれを分別している姿を想像することだそうです。特に「ゴミ」については、すぐにシュレッダーにかけて裁断するので、イヤな気持ちを引きずったり、あとで思い出してモヤモヤすることがなくなったとのこと。
彼女の話を聞いて「なるほど現場の知恵だな」と思いましたね。
「即対応/保留/ゴミ」
分類の仕方は、人それぞれかもしれませんが、混ぜればゴミ、分ければ資源であるのは、確かにそのとおりだなと納得した次第です。
これをお読みのあなたは、人の意見をどんな風に分類していますか?ゴミなのに、受け流せずにモヤモヤしたことはありますか?
★まず私からあなたにこの言葉をお届けします
「受け流したことはありますか?」
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