やってはいけない。仕事で犯したらお終いな「2つの禁じ手」とは

 

失敗しても良いけど、○○は絶対にダメ 2

前回はウソつきはダメよという話をしたんですが、もう一つ一発退場になってしまうケースがあるので、今日はこれをご説明しましょう。

ビジネスで負けたり、失敗したり、不祥事を起こしたりと、様々なネガティブなイベントは起こるわけですが、その時にその場から逃げ出すようなことをしたらアウトですからね。苦しい、辛い、針のむしろに座るような場面が、目の前に現れたという時に、その場から逃げる人は永遠に信用をなくします。

特に役職者で、こういう場面から逃げる人は、ビジネスパーソンとして死刑ですね。

ビジネスをやっていたら、クレームなんてのは一定の確率で起こるわけです。クレームの状況によって担当者からリーダー、マネージャ、もっと上位の役職者(部長、本部長、事業部長など)とドンドン上の人間が狩り出されるわけですが、この場から逃げて他の人のせいにする人がごくまれにいるんですよ。

一番良くあるケースは、クレームになってお客さんが怒った時に、自分の部下を叩いちゃう管理職です。「ダメじゃないか、君はなんでこんなミスをしたんだね」なんてお客さんの前で言っちゃう人がいるんですが、それって私の責任ではありませんと逃げているわけですよ。

部下を叱るのは、自分の会社に帰ってからやれば良いの。お客さんと一緒に部下を叩いてどうする。これは完全に逃げの行為ですから。管理職は部下を庇う存在で、真っ先にお客さんにジャンピング土下座をする役なんですよ。ここで逃げずに謝り倒すために、会社は役職手当を支払っているの。

これをやると自分の部下たちだけでなく、お客さんの会社からも追放されますからね。これをやってリカバッた人は見たことも聞いたこともありません。

役職者になっていない人が理解すべきなのは、ビジネスに於ける自分の失敗というのは、全て自分でケツを拭くモノだということです。上司から、「君はもうやらなくて良いよ」と言われるまでは、あなたの失敗はあなたのモノなんですから、誰のせいにもせずに、自分で最後までケツを拭くのです。その時のあなたの姿勢を役職上位者は、片時も目を離さず見つめているんですよ。そこであなたの未来の評価が決まるのです。

失敗したから評価が下がるのではないのです。失敗したのに自分でケツを拭かなかったという理由であなたの評価がゼロになったのですよ。逃げずに最後までケツを拭いて、責任を全うした人には、必ず次のチャンスが与えられるんです。次のチャンスを与えられないのであれば、それは上司もしくは会社が無能なんですから、とっとと転職しなさい。

逃げずに責任を取った人には、次の汚名返上の機会を用意するというのもまた、ビジネス界の掟みたいなものですから。

私も何度かそんな場面を体験しましたけど、これは辛いですよ。やりたいかやりたくないかといえば、そんなことをやりたい人間は絶無ですから。ひと月で体重が10キロくらい落ちるのは当たり前。おまけに撤退戦なので、やったからといってプラスの加点にはならない。それが分かっているから、協力者もほとんどゼロという状況で、逃げ出さずに最後までやり切るというのは、言葉で言うほど簡単じゃないんです。だからこれができる人は、セカンドチャンスを与えられるんです。

というか、社長は逃げられませんから。逃げられるというのは、あなたの代わりにやってくれる人がいるということです。それが課長なのか部長なのか分かりませんが。でも社長には、その上の役職がいないんですから、逃げたくても逃げ場がないんです。それを理解したら、逃げようと思ったら逃げられるサラリーマンって、まだまだヌルい立場だと思いますよ。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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