「ねこ」や「猫車」と呼ばれる、工事現場や農作業で大活躍する手押しの一輪車。見た目は「猫」とは程遠いのですが、その名の由来はどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、自身が調べた「5つの説」を紹介しています。
由来を調べる(ねこのこと)
子どもの頃、ねこに乗って遊んでいた倉橋竜哉です^^;
「なぜ手押しの一輪車をねこと呼ぶのか?」を調べてみたのは、つい先日のことでして。先日の天才のヒントで「ねこ(一輪車)」のことを書いたところ、「はじめて聞きました」とか「うちの地元では猫車って呼んでます」というメッセージを頂きました(ありがとうございます)。先日の記事はこちら。
そもそも、なんで手押しの一輪車のことを「ねこ」とか「猫車」と呼ぶのだろう?と思いまして、いろいろ調べてみたところ、これが奥が深いというか、さまざまな「説」がありまして、文字通りの「諸説あり」であります。ざっと紹介すると…。
- 説 その1
工事現場などの板が渡してある足場のことを「キャットウォーク」と呼びますが、そこを通ることがあるため。 - 説 その2
牛車や馬車に比べて小さいので、「ネコがひくような小さな車」という意味 - 説 その3
一部地方で砂鉄や鉄鉱石のことを「ネコ」と言っており、それを運ぶものだったから。 - 説 その4
手押しの一輪車を伏せた形が、ネコが背を丸めている様子に似ているから、あるいは、それを押している人が猫背になることが多いから。 - 説 その5
壁に塗る漆喰を練ったものを「練り子(ねりこ)」と言い、それを運ぶものだから。
…これらの他にも、いろいろ説があります。果たしてどれが本当の由来(語源)なのか?
「説 その4」は、少し怪しい気がしますが(笑)、それ以外はどれも「ありそう」な気がします。結局、どれが正しいのかはわからないのですが、(スミマセン)今回、これを調べたおかげで建設現場にある足場を「キャットウォーク」と言うことを初めて知りました。確かにねこが通るような細い足場ですよね。
何かを学ぶ時に、その意味を知るだけでなく、こうやって由来や語源を調べてみると、知識の幅と奥行がグッと深まりますね。何よりも「記憶に残りやすく」なります。
テレビを見たり、ネットサーフィンをして、毎日のように新しい情報が入ってきて、なんかたくさん勉強して、ちょっと賢くなったような気がするけれど、実は次の日になったらアタマから消えて記憶にほとんど残っていない…なんてことも多いのではないでしょうか?
今の時代、本当にありがたいことにスマホで簡単に由来や語源を調べることができます。言葉を検索する時に「由来」「語源」と付けるだけで、すぐに見つかります。そんな一手間を加えるだけで、一過性の情報を、知識の血肉に変えることが出来ます。「なるほど、だから〇〇という名前なんだ!」と。
そうすると耳馴染みのない覚えづらい言葉でもスムーズに記憶できることでしょう。
今の時期、新入社員や職場に異動してきた人にいろいろ教える立場の方もおられると思います。「早く仕事を覚えて欲しい」という想いは誰しも共通する所でありますが、その想いが強すぎるあまり、耳馴染みのない専門用語や、その職場の略語を連発してしまい教えられる立場の人を混乱させてしまうことはないでしょうか。
なぜそう言うのか?
由来まで噛み砕いて伝えることができれば、言葉や仕事を覚えるのも早くなりますし、指導する側にとっても知見が深まるいいきっかけになるのではないでしょうか。よかったら試してみてください。
★まず私からあなたにこの言葉をお届けします
「由来を調べたことはありますか?」
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