コピー取りを頼めば判る、仕事を任せられる部下とダメな部下の差

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例えば職場で、些細としか思えない仕事を依頼された時、どのように対応しているでしょうか。そんな頼まれ事を、「仕事」とするか「単純作業」にしてしまうかでその後に得られる信頼や評判が変わってくる、とするのは人気コンサルタントの中久保浩平さん。中久保さんは今回、自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』にその納得の理由を記すとともに、仕事の「意図」を考える重要性を強調しています。

どんな意図があるのか?を汲み取ることが大事

どのような仕事でも大きい小さいなどにも関わらず、そこには明確な意図があるものです。その意図を考えながら仕事をする人とそうでない人。この差は大きく分かれていきます。いわゆるデキる人なのか、デキナイ人なのか。

たとえば…上司から会議資料のコピーを10部、頼まれたとします。

  • 言われたとおりに資料を10部、コピーをする人
  • 10部コピーをした後、ホッチキスで留めて会議で使いやすいようにする人
  • 会議で重要なポイントとなる部分に予めマーカーを引いておく人
  • 10部と言われたけど、余分に12部コピーしておく人

などなど、同じ1つのことを頼んでも色々なパターンに分かれます。別にどれが正解ということではありませんが、ただ言われたとおりにするのは、仕事というよりは単純作業です。単純作業なので、言われたことをやり遂げればそれで終わりです。相手もそれで満足はするでしょうが、作業をこなしただけの人に成長はありません。

一方、仕事のデキる人というのは、たとえコピーを頼まれただけであっても「その意図するところは?」を汲み取り、会議時間の効率化を考えて閲覧し易いようにまとめたり、配布しやすいように…など、ひと工夫しようという意識が働きます。こうした気遣いや心配りが、積もり積もって、周りから信頼される人材となっていきます。で、大きな仕事を任されるようになっていきます。

ただ言われたとおりにこなす単純作業は誰でもできますし、その仕事から自分自身で得られるもの、というものはほとんどありません。しかし、言われた仕事、頼まれた仕事に対して、「その意図する所は?」を汲み取り、それをどのように取り組めばいいか?ということまで落とし込むと得られるものがあったり、今まで見えていなかったことも見えるようになってきます。

その場は、たかがコピーを頼まれただけかも知れませんが、「こうした方が、配る相手の人はみやすいよな」なんて気配りが自然と出来るようになると、社内の信頼だけではなく、当然、顧客対応の質も上がるので、お客様からの信頼も今まで以上になること受け合いです。

「たかがコピーにそんなことイチイチ考えてられねぇよ!」なんて反発したくなる方もいるかもしれませんが、別に、じっくり時間を掛けて考えましょう、なんてことではなく、ただコピーをするにしても、その意図を少しでも感じ取ることが大切なのです。

意図を感じ取ることが出来れば、頼まれた以上のことが出来るようになります。つまり、“相手の期待を超える満足を提供出来るようになる”ということです。

Aのことを頼まれれば、Aのこと以外にBやCのこともやっておく。で、いざBのことやCのことを頼まれても、「はい、これですね」とスグさま報告できる。それが、仕事のデキる人です。「今月中に頼むよ」と頼まれれば、期限の3日~1週間前には提出する。それが、仕事のデキる人です。このような人財がいる会社組織は仕事の効率がいいし、何より気転が利きますから、お客様や取引先にも評判がいいはずです。

目の前にある仕事を、仕事にするか?単純作業にしてしまうか?これは、ほんの少しの意識の違いだけです。そして、その意識だって、仕事の意図をちゃんと理解すれば即行動できるものばかりです。そんなスタッフが1人でも多くいる会社やお店は、益々信頼や評判を得られるでしょう。

御社ではスタッフが、それぞれ仕事の意図を十分理解していますか?そうでない場合、どのような工夫や取り組みが必要ですか?

■今日のまとめ

「仕事の意図を汲み取ることがデキる人」

  • 目の前の仕事の意図を十分に理解しているか?同僚と話し合ってみる。
  • 上記の話し合いを踏まえ、仕事を頼まれたときにその意図を汲み取り相手の満足を超えるものを提供できるようにするには?を社内で話し合う

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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