「10周年・大感謝祭」と「10年のおつき合い感謝祭」は何が違うのか

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新聞折込などでよく見かける、周年記念等のセール告知。しかしその売り出しタイトルには、まだまだ工夫の余地があるようです。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、お客様の目を引く上に、従業員の意識も通常と違ったものにするタイトルの作り方を紹介しています。

お客さまを第一に

「開店20周年記念特別セール」
「10周年・大感謝祭」

ごく一般的に使われている、売り出しタイトルですが、よく考えると、お客さまの立場ではなく、お店側の一方的なメッセージになっています。

開店20周年も創業も、お店の問題であり、お客さまにはまったく関係ありません。記念日だから、安くしますよ!と言っているだけです。

お客さまを第一に考えると、こんなタイトルにはなりません。

「お客さまとの出逢い20周年」
「10年のおつき合い感謝祭」

などと、なるはずです。こうした表現でチラシを打てば、インパクトも強く、目新しさもあって、興味を示していただけます。

また、従業員の意識も通常とは違うようになり、お客さま目線で、セールを考えるようになります。

タイトルひとつで、お店そのものが変わるかもしれません。

お客さまの役に立つ

大震災以降、人びとの防災意識は高まっています。また、台風・大雨の被害なども多くなり、非常用防災リュックなどもよく売れました。

しかし、人びとはちょっと災害が落ち着くと、防災意識が薄れ、同じ失敗を繰り返します。

お客さまに、もっと防災意識を持ってもらうよう、働きかけることも、商売人としての仕事ではないかと、私は思います。お客さまに、もしものことがあれば、大切なお客さまを失うことになるのですから。

あなたのお店では、何ができるでしょうか。

  • 燃えにくい繊維を使った非常用衣服を開発する
  • 飲料水ボトルを非常用として、定期的に宅配する
  • 長期保存できる食料品を、非常用セットにして、定期的に宅配する
  • 家屋が被害に遭い、家具類が使えなくなった時の家具割引きサービス
  • 非常時に、ペットを預かるサービス
  • 避難時用ポータブルテレビのレンタル

お客さまの役に立つ。それが商売人です。

image by: retirementbonus / Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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