なぜユニ・チャームは口元や顔の表情が見えるマスクを作ったのか

 

ユニ・チャームのサイトには、これらのマスクの説明が載っているのですが、単に商品の写真と詳細が載っているだけではなく、使う人の用途に応じて、例えば「耳が痛くなりたくない!快適重視の方」をクリックすると、「あなたにピッタリの商品」として「超快適マスク」や「超快適マスク すーっとミント」が表示され、その他にも「マスクのムレが気になる!ムレ軽減重視の方」「しっかりガード!遮断性重視の方」「付けたときの見た目にもこだわりたい方」「メイクがくずれるのを防ぎたい方」「お子様にしっかり予防させたい方」などと、顧客の持つ問題別の表示になっています。いわば、ユーザーの使い方に応じて選べるようにしているのです。

このようにマスクでも色々なバリエーションを用意しておくと、コンビニやドラッグストアでマスクを買おうと思った時に、「今日は気分をあげたいからミントにしよう」とか、「商談があるから、透明なマスクを買おう」となった時に選ばれるブランドになります。

この「顔がみえマスク」は、もちろん話題性もあり、少し高めですが、洗って繰り返し使えるそうなので、1つ持っておいてもいいと考える人もいます。なので、このユニ・チャームマスクのラインアップに、また一つ強力なブランドが入ってきた、ということになります。

ユニ・チャーム ダイレクトショップ(ネットショップ)で、受注を開始していて、実際には5月末ごろから届くとありました。ユーザーから見た際に、ネットで買う時もまた、選ぶ楽しみが増えました。

マスクそのものは、今ではいろいろな場所で買えるようになり、ともすれば、コモディティとして、価格競争になりがちです。しかし、ユニ・チャームのように、ユーザーの問題を解決できる工夫をすることで、まだまだ、付加価値をつけることができるのです。

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image by: Pavel Kapysh / Shutterstock.com

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