小学校高学年の長男が「家庭内暴力」を…悩む母親が心がけたこと

 

だけど今朝は違いました。長男の言動は変わらないのですが、私の気持ちがなぜかすごく落ち着いていて、長男だったら今どうしてほしいだろう?と考えることができたんです。とても不思議なのですが、私自身のイライラはでてきませんでした。

もし長男の立場が私なら…「筆箱を一緒に探してほしい」かなと思い、私は一緒に(長男はただ暴れているのでほぼ私一人で)探しました。だけど見つからず、長男が自分の引き出しをたまたま開けると、そこに筆箱が入っていました。すかさず長男は、「誰よここに入れたやつ!?○○(妹)??!」と妹を睨みます。妹は無言で睨まれているのに耐えていましたが、最後にぼそっと、「…ごめんなさい…」と言いました。長男は「やっぱり!!」と、まだ怒っています。

ここでいつもの私なら、「見つかったからもういいじゃん!○○もごめんって言ってるし!もともと片付けてないあんたが悪いんやろ!」とまだまだ長男を責めていたと思います。

だけど今朝は、「ごめんね、○○がそこに片付けたみたい。昨日お母さんが○○に、片付けするよーって言ったときに筆箱も片付けたみたい。ほんとにごめんね。○○(妹)にきちんと説明していなかったお母さんも悪かったね」と本当に悪かったと思い、謝りました。長男は「許さんから!」といい、怒ったまま学校に行きました。

今まで、子ども達の気持ちになって考えてみることがありませんでした。目の前の状況(子ども達の喧嘩や暴言など)を今すぐに止めさせたい!止めさせるためには、私が怒るしかない!とまで思っていました。

だけど私自身が姉に認めてもらえず、指示や指摘ばかりで嫌気がさし、怒りを溜め、最終的には爆発したことで、長男の今までの気持ちがやっと分かった気がします。そして、私ならこうしてほしかったなと、姉との喧嘩で私自身が思った気持ち、それこそが、今まで私が気づこうとしなかった長男の気持ちだったんだなぁと思い知らされました。

今までこんな辛い気持ちにさせていたことに気付いた時、胸が締め付けられ、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。そして長男には、「今まで、辛い思いをさせていたね。お母さん、妹や弟のことばかりかばう事が多くて、辛かったよね。今までごめんね」と学校から帰った後、思ったことを素直に言いました。
長男は遊びながら、「???うん」と言い、遊び続けていましたが、その目は涙目になっていました。

長らく受けてきた叱責で、長男さんにうっ憤がたまっているとわかったバンビさん。「どうすればいい?」とか「長男さんを落ち着ける為に」ではなく、長男さんへの一方的な叱責を謝り、ご自分の態度を改めた結果、長男さんの雰囲気は変わっていきました。

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