青森山田高校サッカー部で飲酒問題。監督が“隠蔽”を指示?寮の冷蔵庫に缶ビールで常態化の疑いも

2022.03.02
by たいらひとし
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今年1月、全国高等学校サッカー選手権大会で優勝し、高校3冠を達成した青森山田高校サッカー部に飲酒問題が起きていた。対処に当たった黒田剛監督が“隠蔽工作”を行ったという疑惑も浮上し、青森山田高校サッカー部は混乱状態に陥っている。高校サッカーの名門校で一体何が起きているのだろうか。

飲酒は常態化していた?青森山田高校の隠蔽体質

デイリー新潮によると、監督の隠蔽を告発したのは当時のサッカー部員。飲酒が発覚したのは昨年の2月で、200人以上が暮らすいくつかの寮の冷蔵庫からビールやチューハイなどが入っていたのを当時の2年生が発見したという。

その週末、サッカー部監督黒田剛氏(51)は飲酒していた生徒以外の部員を集めて説明を始めたものの、酒を持ち込んだだけの未遂だったと断定し、部員たちにも親や友達や新入生にも言わず、SNSにもあげるなと口止めを強要したと記事では伝えている。

黒田監督といえば、現在の高校サッカー界で名監督と呼ばれるほどの人物。黒田監督は1994年に同校サッカー部の監督に就任すると、決して強くなかったサッカー部を全国でも屈指の強豪校に育て上げた立役者だ。

そんな黒田氏から飛び出したのは、とても指導者らしからぬ驚きの“命令”だった。

1週間後、全部員の前で飲酒した20人の2年生が、全部員に1人ずつ謝罪をして回り、そのときも黒田氏は口止めを念押ししたという。

後日の直撃取材では、黒田氏は「自分は最高責任者ではないから」と明言を避けた。

一方、花田惇校長は寮で酒がみつかった事実は認め、10人前後の生徒を無期限停学処分にしたとうち明けたとしている。

3冠達成という華々しい結果を達成した裏で行われていた、飲酒問題隠蔽疑惑。高校サッカー界に激震が走ったこの問題はさらに追及されることになるだろう。

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不祥事を起こす名門高校にはある共通点が

不祥事が発覚したのは青森山田だけではない。

日本代表の古橋亨梧(26)をはじめ数多くのプロサッカー選手を輩出している大阪府の名門、興国高校では2月18日、副校長と生徒指導だった男性教諭が証拠隠滅の容疑で書類送検された。

同校の生徒が校内のトイレで大麻リキッドを吸引しているのを見つけ没収したものの、「評判が落ちるから」と警察に届け出ず隠蔽した疑いがもたれている。

また、奈良県の山辺高校サッカー部は2020年県大会で優勝した後、寮内で部員10人が飲酒していたことが判明。「個々の案件」として、高校総体に奈良代表として出場したものの、その後も飲酒や喫煙といった不祥事が発覚している。

2017年は宮崎県の強豪校、鵬翔高校サッカー部でも同様の飲酒が発覚。学校が隠蔽し、そのまま県大会に出場させている。

学校側が先回りして不祥事を行った生徒を守って隠蔽工作を図るなど、悪質なケースが目立っている。

高校サッカー界に激震!青森山田はどうなる!?

青森山田高校サッカー部といえば、3冠に貢献した松木玖生選手(FC東京)が2月18日の川崎フロンターレ戦で開幕戦先発デビューを飾り、話題となったばかり。

そんな活躍ぶりを台無しにするような残念なニュースが飛び込んできてしまった。

報道が事実であれば、寮の冷蔵庫からビールやチューハイなどが出てきたということは、飲酒が常態化していた恐れもある。しかし、何より問題なのは学校や監督による隠ぺい工作が行われていたことだ。

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間違ったことがあれば正しく指導することが学校の務め。飲酒をしていた部員の中にスター選手が入っていなければよいが…。

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