なぜ市民運動家は反戦デモ中にウクライナ国旗を持てなかったのか

 

私個人として行動中に感じたものもありました。

それは「国旗を持つ」ということについてです。

私自身、バナーや横断幕の案を作ってもらうにあたり、ウクライナ国旗のカラーである青と黄色にピンと来ていなかったのですが、3月6日の新宿の行動で、高齢の仲間が親切心で自分の持っていた杖を私たちの横断幕の横につけてくれました(風で翻らないよう)。

これ自体はとてもありがたいことで心から感謝しているのですが、私はその杖を手にすることが出来なかったのです。

その杖の先には小さなウクライナ国旗がついていました。

「日の丸」は勿論(論外)ですが、他国の国旗を持つことにも反射的に拒絶感情を持ったのです。

その後の仲間との反省会で私は「あの時さ、杖をつけなくていいって言ったじゃない?私、国旗を持つのが嫌だったんだよね…」と話すと周りの仲間も納得。

さらに後日、市民連絡会の仲間たちともその話になり、このような気持ちや経験は絶対に忘れてはならないものだし、生かしていかないとならないと話しました。

私はウクライナという「国」に連帯してるのではなく、「市民」に連帯しているのです。

だから私は「あらゆる戦争に反対」です。

「あらゆる戦争に反対する」ためには国際的な市民連帯が必要不可欠だと痛感しています。

国にも外交は任せられない!私たち市民連帯で戦争を止めようと新宿で私は最後にスピーチしました。

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菱山南帆子この著者の記事一覧

1989年八王子生まれ。13歳よりイラク反戦運動で市民運動を開始。市民運動家として普段は障がい者施設で働きながら、護憲運動やフェミニズム運動などを行う。単著:「嵐を呼ぶ少女とよばれて~市民運動という生き方~」はるか書房

 

菱山南帆子です。市民運動をやっています。いったい何の活動だ?と思われるかもしれません。ぜひ私のメルマガを読んで「忙しそうだけれどもそんな生き方もあるんだ」と楽しんでいただけたら嬉しいです。大の猫好き、酒好きです。

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