「リスク」という言葉がありますが、どちらかというと多くの人がマイナスなイメージを抱くでしょう。しかし、リスクがあるからこそ、その先に大きなリターンがあるのは事実です。とはいえ、できればリスクを背負うことを避けたいと考えるのが一般的ですよね。そこで今回は、メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんがリスクについて解説。成長する人のリスクの考え方とはどのようなものなのでしょうか?
リスクは嫌うモノではなく管理するモノ
リスクは不透明でどうなるか分からない物事ではあるんですが、だからといってこれを怖がって、それを避け続け、確実な未来だけに人生の賭け金を張るのは間違いなんですよ。
なぜならば、リスクは管理し、これをコントロールすることができるモノだからです。
リスクが怖いのは、あなたに知識が無いから。不透明なモノの大きさが巨大だと考えるから足が竦んで手を出せない。ところがあらゆるリスクには、面積と深さがあるわけで、それが分かることによって、リスクの大きさとリターンとの関係も計算できるようになるんです。
100のリスクに対して1,000のリターンを産む可能性があることもあれば、同じ100のリスクで200のリターンしかないものもあるわけです。その場合には、前者のリスクで勝負をした方が有利かも知れないなと考えられるでしょ。これは両方のリスクを精査して、数字に置き換えて判断したから分かる訳でしょ。そういうのが知識です。
リスクとはリターンを産む可能性があるモノなんですが、同時にケガをさせられる可能性もあるわけで、その天秤にどの程度の重さのモノが乗っているのかを確認する必要があるわけです。それが分かった上で、そのリスクをどうコントロールできるのか?を考えるのがリスク管理です。
簡単な例で言えば、レンタカーを借りる時に、保険はどうするか?というのと近いんです。
この場合のリスクを考えるには、支払う保険料 VS リターンの大きさ になりますよね。そしてリターンの大きさというのは、事故が起こった時だけに顕在化するわけです。事故をしなければ、リターンはゼロ、つまりおカネを払ったのが損だったということになるんです。
では、このケースで事故をする確率、可能性はどれくらいあるのか?を考えますよね。ここが知識に相当するわけです。その確率は、
▼ このあたりの道路をどの程度知っているのか?
▼ 今日の天候や気温はどうか?
▼ 今日の走行距離はどれくらいになりそうか?
▼ 道路状況はどうなっているのか?
▼ 自分の腕前をどう評価するのか?
みたいな要素を考えて、保険に入るべきかどうか、つまり「交通事故に遭う」という最大のリスクを見積もるわけです。知らない土地で、大雪が降っている時と、昔住んでいた土地で天気も良い状態では話が変わるわけでしょ。前者なら絶対に保険に入った方が良いと思いますよね。それがリスクを計算するということです。