ヒット商品を開発するために「必要なもの」は何処にあるのか?

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ヒット商品を開発するのに「必要なもの」とはなんでしょうか?今回のメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』では著者の理央さんが、現在ヒットしている耳栓が生まれたヒントについて紹介し、製品開発で大事にすべきことについて語っています。

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売れる製品開発に何が必要なのか?小林製薬 耳ホグタイムに学ぶひらめきの出し方

小林製薬の「ナイトミン 耳ほぐタイム」が売れています。耳を温めてくれて、快適な睡眠に誘ってくれる、“耳栓”なのです。

2022年上期の日経MJ「ヒット商品番付」、東の前頭11枚目に入ったこのナイトミンは、昨年10月の発売から約7カ月で、出荷個数110万個を超えたとのことです(日経MJより)。

この商品のホームページにいくと、使い方が書いてあります。

とてもシンプルで、耳栓の中に「発熱体」を入れて、そのまま耳に入れると、じんわりと温かくなってくるそうです。

私はよく出張にいくと目が疲れるので、目隠しのようにつけると、じんわりとあったまってくる、花王のメグリズムを使っています。基本的にはこれと同じやり方で、耳を温めてくれるのです。

この商品は、耳栓なのでさらに、音を遮ってくれる効果もあるため、寝入る時にも良さそうです。

このブランドサイトによると47%の人が、「寝付きが悪い」と感じているようです。

もちろん、寝付きが良くない理由は、身体のさまざまなことが要因ですが、小林製薬では「耳」に注目しました。

耳には自律神経が集まっていることに注目したそうです。そこでヒントになったのが、赤ちゃんの耳。開発メンバーが、赤ちゃんが眠っている時に、耳が赤くなっていることに気づいたそうです。

この当たり前のようで当たり前ではない点に、気づいたことが素晴らしいですよね。

ヒット商品の開発に王道はありません。

いつも「ユーザーがどうなると嬉しいのか」「そのために何ができるか」を考えていると、この開発スタッフのようなアイディアが、降りてくるのです。

私はよく思いつきとひらめきの違いを説明します。「思いつき」は単に心に浮かんだことですが、「ひらめき」は、なにかについていつも考えていると、ふとした時にいいアイディアが降りてくることです。

ひらめきは計画の延長線上にあるものですよね。

ひらめきは、よく「布団」「トイレ」「お風呂」で出る、と言われます。緊張が緩んだ時に降りてくるのでしょう。

ビジネスや製品開発では、ひらめきを大事にしたいところです。

DIMEにこの製品の開発秘話が載っているのですが、耳に入れるほど小さいので、最適な温め方ができるように、試作を50個作成したそうです。

こういう努力の積み重ねの、延長線上にあるヒット商品ですよね。

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ビジネス・仕事に大事なのは、情報のキモに「気づき」どう仕事に「活かす」かです。トレンドやヒット商品には共通する「仕掛け」と「思考の枠組み」があります。このメルマガでは、AI、5G、シェアリングなどのニュースや事例をもとに、私の経験とMBAのフレームワークを使い「情報の何に気づくべきか?」という勘どころを解説していきます。現状を打破したい企画マン・営業マン、経営者の方が、カタくなっている頭をほぐし情報を気づきに変えるトレーニングに使える内容です。

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