「行動記録」に最適なのはテキストエディタか、アウトライナーか、Logseqか?

 

■実際の体験から

実際私も、1ヶ月ほどLogseqで日記・日誌的なものを書いてみたことがあります。そして、たしかにそこには便利な体験がありました。上記で検討したような流れがスマートに実現できていたからです。特に、ハッシュタグを使うことで、特定のプロジェクトの記録を串刺して検索できるのがグッドです。

しかし、そのような意図的な検索ではない、ふわっとした振り返りにはあまり役立ちませんでした。アウトライナー的に階層構造を作って、見出しだけを読み返しても、振り返ったことにはならないからです。

たとえば、「project-TH」「project-BCB」などのプロジェクト名が見出しになりがちですが、そんなものが列挙されていても、結局何をやったのかはわかりません。

かといって、何をやったのかの詳細を知るために項目をすべて展開するならば、結局それはテキストエディタで全文を閲覧しているのと変わりません。つまり、ものすごく中途半端な塩梅なのです。

このやり方をうまく機能させるには、作業記録の見出しをつけるときに、「project-TH」のような単純なプロジェクト名だけではなく、その時間に何をしたのかの要約(サマリー)をつける必要があるのでしょう。

しかしながら、毎回そんなことをやっていたら、根本的に作業記録をつけるのが面倒になることは目に見えています。少なくとも、ロギング仕事術の頻度でそうした細かい要約作りは現実的ではないでしょう──(メルマガ『Weekly R-style Magazine ~読む・書く・考えるの探求~』2022年10月24日号より一部抜粋)

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1980年生まれ。関西在住。ブロガー&文筆業。コンビニアドバイザー。2010年8月『Evernote「超」仕事術』執筆。2011年2月『Evernote「超」知的生産術』執筆。2011年5月『Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング』執筆。2011年9月『クラウド時代のハイブリッド手帳術』執筆。2012年3月『シゴタノ!手帳術』執筆。2012年6月『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術』執筆。2013年3月『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』執筆。2013年12月『KDPではじめる セルフパブリッシング』執筆。2014年4月『BizArts』執筆。2014年5月『アリスの物語』執筆。2016年2月『ズボラな僕がEvernoteで情報の片付け達人になった理由』執筆。

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