解説
ChatGPTで生成される回答は予測が不可能です。だから中国政府は自国のイデオロギーに反する回答がでてくることを懸念しているのです。それがAI競争で中国の足を引っ張るだろうというのです。この点において、サウスチャイナモーニングポストも以下のような表題の記事があります。
2月17日/中国警察、ChatGPTの「噂」や「詐欺」に警告
2月20日/ChatGPTが話題を呼ぶ中、香港は倫理観に基づいたAI規制を整備する必要がある
2月20日/ChatGPTが注目を集めるも、中国の開発には検閲、コスト、データの課題がある
2月23日/中国本土のユーザーにOpenAIのChatGPTへのアクセスを提供していた複数のWeChatアカウントが停止または運営を停止
2月25日/中国政府にとってChatGPTは進歩かもしれないが、「倫理的問題」もある
解説
どれもChatGPTのようなAI開発において中国のジレンマが伝わってくる表題です。清華大学の教授は「米国が強力なAIを対中イデオロギー戦争の新兵器として利用することを懸念している」と述べています。現在の外交・戦争は情報戦になってきています。ChatGPTは大きな影響を与えるでしょう。
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