ChatGPTへのアクセスを制限。賢すぎるAIを警戒する中国政府のジレンマ

 

解説

ChatGPTで生成される回答は予測が不可能です。だから中国政府は自国のイデオロギーに反する回答がでてくることを懸念しているのです。それがAI競争で中国の足を引っ張るだろうというのです。この点において、サウスチャイナモーニングポストも以下のような表題の記事があります。

2月17日/中国警察、ChatGPTの「噂」や「詐欺」に警告

 

2月20日/ChatGPTが話題を呼ぶ中、香港は倫理観に基づいたAI規制を整備する必要がある

 

2月20日/ChatGPTが注目を集めるも、中国の開発には検閲、コスト、データの課題がある

 

2月23日/中国本土のユーザーにOpenAIのChatGPTへのアクセスを提供していた複数のWeChatアカウントが停止または運営を停止

 

2月25日/中国政府にとってChatGPTは進歩かもしれないが、「倫理的問題」もある

解説

どれもChatGPTのようなAI開発において中国のジレンマが伝わってくる表題です。清華大学の教授は「米国が強力なAIを対中イデオロギー戦争の新兵器として利用することを懸念している」と述べています。現在の外交・戦争は情報戦になってきています。ChatGPTは大きな影響を与えるでしょう。

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image by:T. Schneider/Shutterstock.com

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・株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン 代表取締役社長  ・情報経営イノーベーション専門職大学 客員教授 ・法政大学大学院イノーベーションマネジメント研究科 兼任講師 慶應義塾大学を卒業後、米国バンカーストラスト銀行にて日本企業の海外進出支援業務に従事。カーネギー・メロン大学でMBAを取得後、家業の建築資材会社の販売網を構築するべくアメリカに子会社を設立。2000年、ピンポイント・マーケティング・ジャパンを設立。海外のエージェントとディストリビューターを使った販路網構築・動機づけの専門家として活動を行っている。2015年「中小企業が『海外で製品を売りたい』と思ったら最初に読む本」を、2017年「海外出張/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語」をダイヤモンド社から上梓。

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