失敗した時に他人から「やっぱりな」と思われしまう人が出来ていない事

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話を戻すが、知人Aさんに紹介依頼のメールを送った。するとすぐに「わかりました。メルマガで紹介させて頂きますね」という返信があった。

それからしばらくしてメルマガで紹介して頂いたことを知った。もちろんすぐにお礼メールを送る。感謝をしっかりと伝えた。この流れは何の問題もないと思っていたのだが…。

それからしばらくしてのこと。Aさんに用事がありメールを送った。1回目は返信ナシ。再度送ると「これから忙しくなるので難しいと思います」といった冷たい感じの返事が返ってきた。

何となく気になっていたが「まぁ、仕事が忙しいのだろう」と思っていた。

それからはだんだんとAさんとの接点がなくなる。関係がフェードアウトしたという感じだった。

それから数年経ってのこと。共通の知人が集まる会でAさんと再会した。Aさんは私の顔を見るなり、近づいてきて「本当にごめんなさいね」と謝罪してきた。

話を聞くと「本の紹介をしたのにお礼をしない人だと勘違いした」という。

私はしっかりお礼メールを送った。しかし、何かの原因で届いていなかったようだ。私が原因かもしれないし、Aさんのパソコンの問題かもしれない。それはどちらでもいいが。

メールは便利なツールだが完璧ではない。これには十分注意しなくてはならない。

ある時Aさんはこの話をBさんにした。するとBさんは「菊原さんに限ってそんなことは絶対にしません。サーバーか何かの不具合ですよ」といってくれたという。

これを聞いて「そうだよな、何かの不具合だよな」と思い直してくれたというのだ。

私はBさんに対して“いいこと貯金”が出来ていたと言える。そこからAさんとの関係も復活。良好な関係になっている。

営業をしていれば必ずミスがある。不可抗力で問題が起こることもあるだろう。

そんな時、まわりのスタッフから「どう思われるのか?」と考えてみて欲しい。スタッフの顔を思い出し「あの人なら理解してくれる」というのであればいいこと貯金は十分だ。

しかし、「あの人は分かってくれないだろうな」というのであれば貯金は足りていない。

どんなことが起こっても「何かの間違いか特別な事情があるに違いない」と思ってもらえる。こういった人を目指す。私自身もそうなれるよう努力したいと思う。

【今日の課題】

  • 信頼貯金をコツコツためていく
  • スタッフを思い浮かべ問題が起こった時にどうなるかシミュレーションしてみる

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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