【有田芳生×小林よしのり Vol.3】三浦瑠麗・夫の弁護を担当、合同結婚式にも出た統一教会弁護士が「渋谷で4億円豪邸」の異常

2023.05.17
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

無数のカルトを生み出す「信教の自由」の危険性

小林:だけど、信教の自由は本当に大丈夫なのか?わしは宗教が本当にどこまで意義があるんだろうかとちょっと考えた。もう既に世界にキリスト教や仏教やイスラム教や、いろんな宗教があるじゃないですか。古代からずっと続いてきた宗教ですよね。仏教も日本に入ってきたら、いろんな宗派に分かれていってしまって、いろいろあるじゃないですか。そこまでならば日本の常識とか、感覚の中にも溶け込んでいるんですよ。だから、あまりにも非常識なことはやらない。ある常識的な範囲の中で宗教ってやっていますよね。

でも、新しく新興宗教を起こそうと教祖が考えたら、やっぱどうしてもカルト性がにじむんですよね。変な要素が入ってくるんですよ。もう既に人の魂を救うための宗教はあるから、輸血は駄目だとか奇妙なことを言ってみたり、合同結婚式で自分で結婚する相手を選べないとか、韓国に全部献金しなければならないとか。常識的に考えてみたら絶対圧倒的におかしい要素が入ってきて、カルトというものが出来上がってしまう。

宗教とか何を信じてもいいというのは、宗教が思想的に全く新しい価値観を生み出すかもしれないという前提で言っているんじゃないかと思うんですよ。たとえばマルクス主義も、最終的にはカルトだったわけですよ。富の配分を全部平等にすることなんかは、やっぱりできないんですよ。人間には業があって、人よりいっぱいお金儲けしたいとか、自分の才能の分だけ金儲けをしたっていいという感覚が人間にはあるんだから。その人間の業を否定して、そういう欲は持ちませんという平等主義を掲げても、これは宗教でしょ。それこそカルト宗教になってしまう。

だから、マルクス主義が出てきたあたりで、もう宗教の種類は終わってると思ってるんですよ。これ以上何か作ろうとするとカルトになる。だから信教の自由って言ったって、カルトはどんどんどんどん分派していって、広がっていく。

人は誰でも弱い。弱いから、自分の判断がつけられなくなる。マスク一つを外すのだって、誰かに指示してもらわなきゃいけない。そういう状態になっちゃう。でも、自分にはもう必要ないという選択を外国人はできる。だってキリスト教とか一神教を信じてるから。自分と一神教徒だけの対話になってるから、自分はもうこれは要らないなっていったらパっと外す。

でも、日本人は一神教じゃないから。そうすると、一体どれを信じていいかわからない。ということで、とりあえずは政府の判断を待ちましょうみたいな形になっちゃうから、日本人だけがマスクを外せない。世界から見れば本当に滑稽だと思いますよ。それは野球を見ても、海外の球場では観客は全員マスクなんかしていないのに、日本だけはしっかり付けている。ものすごく特殊な人種ですよね。

日本は一神教じゃないので、非常に多神教になるわけだけど、一神教はすごい危険な部分はあるけど、多神教過ぎたらカルトがどんどん生まれる。そしたらどれかにハマるよね、みんな。どれかにハマっちゃうよ。だから本当にわしは信教の自由というのは、無制限に何でも信じていいんだという感覚で捉えるのは、危険だと思ってるんですよ。日本の中ではカルトがもう好き放題になってしまう。それがやばいんじゃないか。思想的に考えるとそういうことになるんじゃないかとわしは思うんですよ。

キリスト教徒やイスラム教徒は、全部一神教だから。ちょっと原理的すぎて固まってしまってるっていう状態になるけどね。日本の中でカルト宗教を作ろうとしたら、絶対原理主義で作るんですよね。ゴッドみたいなやつとか、マザームーンとかがいるわけですよ。その人の言うことは全部正しいということになって、そういうものがカルトっていう形で広がる。そうしたら宗教を作る側は楽だもんね。

わしだってそりゃぁね「今日は小林の信者が多いんですが」と一神教になってくれたらありがたい。そんな信者が絶対にわしの本を買ってくれれば、すごくありがたい。でも、三浦瑠麗を呼んだときは、女の人全員にわしは糾弾された。そんなわしのどこが教祖やねん!イベントに誰を呼んでもいいわけじゃないのよ。女の人が注意するんだから。終わったら、女の人がわしの周りを取り囲んで「なんであんな女呼んだんだ」と、「鼻の下伸ばしてただろ」って、どんどん怒られるんですよ。そしたら、もう教祖のカケラもないじゃないの。

まあ、女の人が正しかったですよ……完全に正しかった。わしが間違ってました。見誤ってましたよ。だから本当に……なんだよ、三浦瑠麗って本当に悪いね、あいつね。

泉美:(笑)。先生また切り抜かれますよ。それ。切り抜かれますよ。

小林:あいつはもう本当に悪くて、なんか「自分の花柄のやつは全部ドルガバ」とか言ってたけど、あれは、わしのドルガバを見てね影響されてるだけなんです。ドルガバなんです。

泉美:一緒に買い物行きましょうよって言われてましたよね(笑)。

小林:買ってやるくらいに思うかもしれんけど。女の人は本当に見る目があるな。結局、最終的にわしが間違ってましたね、ということでね…本当に、何の話かわからなくなった。

泉美:それでいうと、竹田研究会なんかは、もうなんかほぼほぼ一神教のような世界観になっていて、竹田恒泰が書いた同じ本の6冊セットが飛ぶように売れたりするんですよ。全く同じ本を6冊、しかも藁で束ねて、和紙で巻いた竹田様のサインが入っているものが飛ぶように売れる。編集社の人がそれを直販してるんですけど、興奮した様子でポンポン売れていますとか言ってるほど。

だからあれは「日本素晴らしい」っていうその講演会を聞いてた若い人とかも、ものすごく日本人に生まれてよかったって気持ち良い感覚にさせられるんですって。で、日本気持ち良い教プラス、男系男子の話なんかが入ってくる。あそこでは竹田殿下って言われてるんですね、あの方。

小林:くだらねえ。

泉美:そういう宮様詐欺的な要素も入り、男系男子の男子の血が尊い教みたいな、だからそれはもう儒教カルトが入っているじゃないですか。あれもカルト的な一神教に近いからこそ、購買力が高い。そういう違いが、多分ゴー宣道場との違いだなと思いました。

小林:全然違うね。ここは、あまりにも出す本によって売れ方の差がありすぎ。『よしりん御伽草子』とか、たった2700円なのに、もうこれが売れないんだな。高すぎるという話になってしまうわけだよ。それで総合プロデューサーのちぇぶとか笹幸恵さんとかは、3500円のいちごパフェを平気で食う。わしの本は3500円よりも安いよ。どういう価値観や。10年以上かかって書いた本が、たかだか2500円なのに高すぎるっていうわけ。わし完全な持ち出しで赤字だよ。それだけ従業員を雇って書いたんだから。

いちごパフェがなんで3500円、しかも自分で買ったんじゃないんだよ。わしにねだってるんだよ。しかも、3500円って値段を言わないで、「いちごパフェ食べていいんですか?」って、わしに聞いてきたから、いちごパフェなんか安いもんやないか、普通ね。「そんなん勝手に食えや」と応えて、3500円。2人で7000円。

泉美:ただただ、小林先生が女性に弱いということがよくわかる(笑)。

小林:そうか。そこで繋がるな、三浦瑠麗な……本当、平気で騙してるんだから。そうやっておいて、わしの本は買わないっていう。何の教祖性もない。そういうもんですよ。だから本当に何の話やねん!

そう、商売なんですよね。商売で魂を売るっていうことを花田とかはやってるわけですよ。商売のためだったら、カルトだって何だっていいじゃないかと。魂を売ろうという話になってるわけでしょ。そういう人が簡単に堂々と出てくるような世の中になったなとわしは思っている。何かが違うなと。

昔は、もう少しみんな常識があったぞ。今は全く常識がない。そんなカルトを応援してしまう出版社や出版に携わる人間が出てきちゃった。で、ガーシーとか、訳がわからないやつなんかがYouTubeで泣いたらニュースになる。そういうのが平然と出てくるとか、わけが全くわからないよ。あるいは、三浦瑠麗みたいにただセレブ感満載を演出したら、テレビ局からどんどんお呼びがかかってきて、全く自分の都合のいいことだけを言っていた。公私混同をやっていた。もう本当に、どこまでみんなデタラメなことやってんの?倫理感はどこにあるんですか?

泉美:三浦瑠麗もね。あの事件を担当しているのは統一協会の弁護士?

小林:そうだな。統一協会の弁護団。

有田:そう。福本さんという僕を訴えてる弁護士でもある。統一教会の合同結婚式に出た弁護士で、今は渋谷の松濤に統一教会の本部、今は家庭連合があるんですが、1960年代からある施設があって、その近くに福本弁護士は豪邸を構えていている。これを調べてみたら4億円。統一教会が信者や霊感商法で金をあちこち巻き上げて、それを韓国に送ってるんだけれども、そのおこぼれの中から統一教会の弁護士がお金をもらって4億円の豪邸を建てたと言われている。

異常ですよ。本当にとんでもないのに、三浦さんの夫の弁護士になっていたという。辞めてもらったらしいですけれども。三浦瑠璃さんについて言えば、巷ではよしりんがデレデレしていたという話が広がってましたね(笑)。

print

  • 【有田芳生×小林よしのり Vol.3】三浦瑠麗・夫の弁護を担当、合同結婚式にも出た統一教会弁護士が「渋谷で4億円豪邸」の異常
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け