【有田芳生×小林よしのり Vol.3】三浦瑠麗・夫の弁護を担当、合同結婚式にも出た統一教会弁護士が「渋谷で4億円豪邸」の異常

2023.05.17
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

安倍晋三への忖度で腐敗した言論界

小林:東浩紀の方がデレデレしてたじゃない!霞ヶ関のすぐ側に正面がガラス張りの事務所があって、外から丸見えの事務所なんだよ。そこで週刊ポストで、わしと浩紀と三浦瑠麗と3人で鼎談をしたんだけど、そしたら三浦瑠麗は足組んで、膝に猫を乗せて、それでワインクーラーからワインを持ち出してきて、それで東浩紀とわしに飲ませて、妖艶な雰囲気で男2人を操ってみせましょうという塩梅なのよ。わしはもう先に帰ったんだよ。東浩紀は完全にやられて。その後もずっと残っていて、あいつの接待を受けていた。

それで三浦瑠麗と東浩紀は、福島瑞穂が安倍晋三の銃撃事件について統一協会と自民党の繋がりを指摘したら、「あんなこと言ってしまった」って言って、妙に色めきだってたんだよね。それで、結局、統一協会の件なんか競馬ですったようなものだとか、もうむちゃくちゃな発言ばっかりしてたわけですよ。あれはもう自分の弁護士が統一協会だしね。なんてことないというふうにしか思ってないわけですよね。

だから、そういうのも含めての話だけど、権力者に平然とすり寄る言論人がやたら多い。ここがわしはすごく問題だと思う。やっぱり倫理的にこれは絶対におかしいよと思ったら、たとえ他の部分で同意できたとしても、ここは絶対褒められないというところがあるはずなのよ。でも権力者全てにもう絶対に甘くて、同じ言動になってしまう。安倍晋三がいたときに、言論界はかなり腐敗したと思う。

全部、安倍晋三に忖度して、安倍晋三が男系というなら男系だし、安倍晋三がアベノミクスとか言い始めたら、アベノミクスというふうになってるわけね。でもアベノミクスって言い始めたその瞬間に、わしはもう「おかしい。絶対にトリクルダウンは起こらない」って言ってた。わしは最初っからおかしいと言っていた。でも、もうみんな、日本中はアベノミクスでトリクルダウンが起こると信じていたから、もう逆らいようがない状態になるんだよ。権力に媚びるやつがもうやたら多い。これがよくわからん。

忖度するなら、権力を一切も持たない天皇に忖度すればいいわけですよ。天皇には発言権も反論権も何にもない。権力は一切ない。けれども、常々バッシングされている。どうせ反論できないんだからと。でも、こっちは耳を澄まして本当は何がおっしゃりたいんだろうって言って忖度する。忖度という言葉って、すごく美しい言葉ですよ。相手が何を考えてるか、自分で一生懸命察知しよう、こういうことを考えておられるんじゃないかなとかって察知しようって、気遣わなければいけないんだから。

だから忖度ってすごく美しい言葉ですよ。言葉としては。けど、それが安倍晋三政権のときに忖度と言ったら、安倍晋三は権力者として何をやりたいかということを、先回りして全部やってしまうことばっかりなんですよ。それが忖度っていう言葉になっちゃったんです。それは本来の言葉の使い方と全然違っていますよ。

権力者になぜ忖度する必要があるのか。権力者は自分がやりたいようにやれるわけじゃない。公安も使えるよ。もちろん警察も使える。軍隊も使える。全部使えるわけじゃない、権力者って。なんでそれに忖度しなきゃいけないんだよ。馬鹿馬鹿しい。わしはそんなののために自分の言論活動をやりたくないからね。だから権力への忖度なんか絶対しないよ。全て是々非々だからね。

だから、岸田総理がウクライナに行ったってなったら、それは立派なことだと認める。そこでちゃんと立場を鮮明にすることは立派なことだと。ロシアは基本的に侵略しているから完全な悪なんだよ。いま西側がとっている態度は、この段階での正論。ウクライナに行くってなったら、日本は自分でガードができない情けない国だから、ガードをウクライナに任せなきゃいけない状態で、本当は非常に危険なことをやってる。

でもここでウクライナに行かなきゃ、G7の中で日本一国だけが行ってないって話になるんだから。そんなのがG7の中でリーダーシップを発揮できるわけがないじゃない。だから行かなきゃいけないんだよ。どうしようもないわけ。

けれども、しゃもじ持って行ったっていうのは、ちょっと何の意味があるの。そのことは基本的に、これは平和ボケかな。しゃもじに勝利って書いてあったら、勝利するかって、そういう話ではない。現実的な戦争だから。それはちょっとありえないな。しゃもじに願掛けし ても、っていうのはある。わかるよ。立憲民主党が、しゃもじを持ってウクライナに行ったのは間違いだと必死で言うけど、それは違う。これはもう本当に是々非々で判断しなければならない。そこに原理主義を持ち込んだらダメ。

今度、有田さんが山口から立候補するのは、いいことです。安倍晋三の地元からやって、それで統一協会の批判をするわけでしょ。絶対にやらなければいけない。立派な戦いをやるっていうことは、わしはすごく大いに評価している。ただ、泉健太はやめさせてくれ。泉健太はダメだ。あいつ男系派だから。もう頭おかしいほど、男系派ですからね。もう全然支離滅裂、めちゃくちゃですよ、あいつは。あれはね、もうリーダーには全然相応しくない。あいつはもう、しゃもじ持って山口だけで働いてくれ。もうどうにもならん、あいつは。

だから立憲民主党の中で、もっとまともな人がちゃんと出てこないと。しかも、さっきもわしが言ったけどね、結局、統一協会は、まだ諦めてないでしょ。そこをちょっと有田さん、言ってよ。

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