医師の所見が正しいとは限らない。年1回の健康診断との向き合い方

 

「いっそのこと、健康診断を受けない方が幸せなんじゃないかと考えてしまいます。受ける側の不安をあおってるだけの様な気さえします。健康維持の為に、健診は定期的に受けて、後は受ける側が、勉強して賢く自己判断というのが正解ですか?」

かつて医師になりたての頃、自営業などのおじさんで、「自分は元気でどこも悪くないから健康診断など必要ない」などと豪語していた人が、いきなり心筋梗塞とか、いきなり眼底出血とかいうことが、結構ありました。

ベースに糖尿病などが隠れているとそういうことがあり得ます。多くの場合、血糖が200mg、300mgあっても無症状ですので検査しない限りわかりません。その後、年1回の健康診断が社会的に定着してからは、そのような一手バッタリ状態みたいな人はさすがにあまり見かけなくなりました。

仰る通り、「健康度チェックの為に、健診は定期的に受けて、後は受ける側が、勉強して賢く自己判断というのが正解」と思います。前年は何も問題はなかったのに、1年後に、いきなり糖尿病発症ということも充分あり得ますので。

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(財)高雄病院および(社)日本糖質制限医療推進協会 理事長。内科医。漢方医。京都大学医学部卒、同大胸部疾患研究所等を経て、1978年より医局長として高雄病院勤務。2000年理事長就任。高雄病院での豊富な症例をもとに、糖尿病治療、メタボ対策としての糖質制限食療法の体系を確立。自らも二型糖尿病であるために実践し、薬に頼らない進行防止、合併症予防に成功している。

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