グローバル教育を謳っても、ポーズだけだったりする
留学生と日本人学生の生活が完全に分離しているところが多いようです。留学生の多い大学の日本人学生は、「授業も別々で、ほぼ交流がない」と言っています。まさに、こんな感じです。
● 「友達ができず孤独で不安」外国人留学生が日本社会に溶け込みづらいワケ | China Report 中国は今 | ダイヤモンド・オンライン
筆者は昨夏、外国人留学生のオンライン交流会に参加したが、そこで目の当たりにしたのは、来日する外国人留学生の孤独だった。
東欧出身のAさんもまた、日本で友人を作るのが難しいと感じている一人だった。「あなたに日本人の友達はいますか?」という筆者の質問に、彼女は「そもそも、友人の概念が日本人とは違います」と切り出した。
Aさんは「日本語の『友達』は私たちからすると『知り合い』という意味に近いのですが、日本人と“知り合い”になるのも大変難しいです。なぜなら、外見の違いで外国人は怖いと思う人が多いからです」と訴えた。
ある程度民族で固まってしまうのは、どの国の教育機関にもあるとは思いますが、日本の場合、特に仲間に入るのが難しいことがデータでも知られています。そして大学の場合、この「外国人怖い」は本当にあるようです。
私が卒業した早稲田大学もそうでしたが、そもそも英語でコミュニケーション取れない学生が多いため、交流にならないです。最近では英語コースを作る学校も出てきましたが、ごくごく一部で、学科も限られます。
日本人との間にできる見えない壁は、社会人になってからも依然存在し続けた。東アジア出身のRさんは、会社の飲み会での体験を語ってくれた。
「日本人は、日本人の間だけで盛り上がるタレントやテレビ番組を中心とするトピックを選びがちです。外国人からすれば、日本人が関心を向ける話題はかなりニッチであり、ついていくことができませんでした」
これ、日本にいるとありがちですが、案外気づいていない人が多いんでは、と思います。その場にいる全員が理解できる共通の話題を選ぶのも、コミュニケーションの重要なポイントかと思うのですが、「国際的に話せる話題そのもの」がないのかもしれません。
私も大学時代に外国人との「交流サークル」に入っていた時期がありますが、「日本人が日本のことを教えてあげる」風の、上から目線のものだったと思い出しました。
この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ